
梅の実が熟して黄色く色づく頃に雨季に入ることから「入梅」と呼ばれる。
「入梅(にゅうばい)」は梅雨入りの時期に設定された雑節であり、梅雨に入る一つの目安とされる。梅雨入りしてから約30日間を「梅雨」と呼ぶ。
読み方は、「にゅうばい」の他に「ついり」「つゆいり」などがある。本来、暦の上で「梅雨入り」を意味する漢語表現であるが、日本ではほぼ使われない。対義語に「梅雨明け」を意味する「出梅(しゅつばい、つゆあけ)」がある。
梅雨入りの時期を知ることは農家にとって田植えの日を決める上で重要とされていた。
昔は現在とは違い気象予報が発達しておらず、江戸時代に目安として暦の上で「入梅」を設けたとされている。
また、梅雨の時期には、雨に濡れて咲く姿が印象的な紫陽花(アジサイ)が咲く。
紫陽花の咲く梅雨の時期は気温の変化が激しく、医療の発達していない時代には多くの病人や病死者が出たことから紫陽花は死人に手向ける花とも呼ばれていた。
そのため、過去に流行病などのあった地区の寺に多く植えられていた。お寺の境内に紫陽花の花を植えている寺院が多いのはそれが理由である。
それら寺院は「あじさい寺」などの愛称で呼ばれる。梅雨の時期の観光の目玉にもなっており、各地の寺や公園などで「あじさい祭り」のイベントを行う地域もある。
「入梅」の時期には全国的に梅の摘み取りが始まり、梅酒づくりのシーズンになることから、高品質の梅酒の美味しさを多くの人に味わってもらい、この頃から梅酒を飲み、夏を元気に乗り切ってもらうことを目的に梅酒や梅関連製品の製造・販売を手がけるチョーヤ梅酒株式会社が「梅酒の日」として登録している。
またこの時期には「傘」が必需品となるため、傘の販売促進や、使い方などのモラル向上を目的に日本洋傘振興協議会が「傘の日」として制定している他、本格的な梅雨を前に、建物の雨漏り点検を行い、雨漏りの被害にあわないようにすることを目的に全国雨漏検査協会が「雨漏り点検の日」として制定している。
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