食べることを楽しもうと思った.
1日2食の日が多い私は 1年間でみると730回食事をすることになる.
生きているうちにあと何回食事ができるのだろうと考えると,美味しくごはんが食べられる回数はそこまで多くないのかもしれない.
適当に済ませたり ながら食いをすることもあるけれど,毎回食事をおろそかにするのはもったいない.
病気になり食事に不自由を抱えるようになってから,食べることは栄養補給以上に大切な意味をもつことを知った.
人間関係も食事を一緒にとることで親密になってゆくことが多い.
お気に入りの食器を探したり,料理のバランスやいろどりを考えたりするのも楽しい.
食事を通して旬のものを知れるし,畑に行って野菜を収穫したりすることもある.
何を食べたら元気になるのか,逆にどんな食べ物が身体に合わないのか自分で自分のことを知るきっかけにもなる.
病気の症状が酷いときにいちばんつらかったのは,家族や大切な人たちとゆっくり安心してごはんが食べられないことだった.
「何をどれくらい食べればいいのか,摂っていいカロリーはこれくらい,栄養素はこれが足りないこれが過剰,塩分も気になる明日浮腫んだら嫌だからこれは我慢して,次の食事は抜いて運動しなくちゃいけない・・・」
そんなことを毎食毎食考え続けて,目の前にいる人の話に集中することなんて出来なくて,人と食事をすることを避けるようになった.
以前より症状が落ち着いているいまは,誰かと外食しながらお喋りしたり笑ったりできることがすごくうれしく感じる.飲食店で写真を撮るのは最初は抵抗があったけれど,見返して楽しかったことを思い出せるので,いまは料理の写真を撮ることも多い.
栄養のことやダイエットのことももちろん大事だけれど,頭ばかり働かせて食事をしていると大切なことを忘れてしまいそうになる.身体があるから食事ができるし健康だからおいしく食べられるということに感謝してこれからもおいしくごはんをたべたい.

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