かんぴょうは美味しい食材ですが、普段の生活では「巻き寿司のかんぴょう巻き」に入っていたり、お祝い事の「昆布巻き」を縛る紐として使われていたり、あるいは「ちらし寿司」の具材として少し顔を出していたりするくらいの印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
脇役として扱われがちですが、じっくり味わってみると独特の食感と豊かな旨味があり、とても魅力的な食べ物です。
「キャリカク小山駅」のある小山市やその周辺は、実はかんぴょうの生産が非常に盛んな地域です。地域の名産品であるかんぴょうにも触れる機会が多くあります。
この記事では、そんな地元ならではの食文化として知られるかんぴょうの魅力や、実はあまり知られていない「新物(しんもの)」についてご紹介します。
日本一の生産量を誇る栃木のかんぴょう
まず、かんぴょうがどこで作られているかご存じでしょうか。実は、日本の国産かんぴょうの9割以上(約98%)が栃木県内で生産されています。全国で消費されている国産かんぴょうのほとんどが栃木県産と言っても過言ではありません。
かんぴょうの原材料となるのは「ユウガオ(夕顔)」というウリ科の植物の実です。ウリ科の実を薄く帯状に削り、日光で乾燥させることで、私たちがよく目にするあのかんぴょうが出来上がります。
小山市をはじめとする栃木県南部地区は、水はけの良い土壌と夏の強い日差しに恵まれており、昔からユウガオの栽培にぴったりの環境が整っていました。そのため、この地域では長年にわたり高品質なかんぴょう作りが受け継がれています。
かんぴょうにも「新物」があるのか
「新物」というと、サンマや新米、新茶などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はかんぴょうにも新物があります。
かんぴょうの原料となるユウガオの収穫や加工の最盛期は、夏の7月から8月頃にかけてです。初夏から夏にかけて収穫されたユウガオの実を手作業で削り、夏の太陽の下で一気に天日干しして仕上げていきます。
こうしてその年に出来上がった新しいかんぴょうは、晩夏から秋口にかけて市場や直売所などの店頭に並び始めます。新物のかんぴょうは、乾燥された状態であっても色が非常に白く鮮やかで、煮たときの戻りが良く、ふっくらとした食感や新鮮な風味が楽しめるのが大きな特徴です。
普段何気なく食べている乾物ですが、「今年採れたばかりの新物」を意識して選んでみると、また違った味わい深さを感じることができます。
道の駅思川のほかに新物かんぴょうが買える場所
小山市周辺で新物のかんぴょうやフレッシュな地元産かんぴょうを手に入れたい時、まず思い浮かぶのが「道の駅思川(おもいがわ)」です。
国道50号沿いにある「道の駅思川」の農産物直売所には、地元の農家さんが丹精込めて作った新鮮な野菜や加工品が並びます。かんぴょうのシーズンから秋口にかけては、出来立ての新物かんぴょうが特設コーナーや乾物売り場に並び、地元の方や観光客の方々で賑わっています。
また、小山市内やその周辺には、道の駅思川のほかにも新物かんぴょうを購入できる場所がいくつもあります。
・小山市内の農産物直売所(JAおやま直売所など)
小山市内各地にあるJAの直売所(おやまのまごころ広場など)では、地元生産者から直接納品されるできたてのかんぴょうが手に入ります。
・小山駅周辺のスーパーマーケットや乾物店
小山駅近くの地元密着型スーパーや乾物を取り扱っている店舗でも、旬の時期になると栃木県産の新物表記がついたかんぴょうが並びます。
・近隣エリアの道の駅(道の駅しもつけ など)
小山市に隣接する下野市(しもつけし)にある「道の駅しもつけ」なども、全国有数のかんぴょう産地として知られており、多彩なかんぴょう製品を取り揃えています。
小山駅周辺や国道沿いのお出かけスポットを巡る際は、直売所の乾物コーナーを覗いてみると、素敵な新物かんぴょうとの出会いがあるかもしれません。
普段の食卓に取り入れたいかんぴょう料理
かんぴょうといえば、甘辛く煮詰めた「甘煮」を思い浮かべる方が多いと思います。甘煮にして巻き寿司やちらし寿司の具材にするのも勿論美味しいですが、家庭で手軽に作れる料理はほかにもたくさんあります。
・かんぴょうとお味噌汁・スープ
水で戻して一口大に切ったかんぴょうを、お味噌汁や清汁、かき玉スープの具材として入れます。出汁をしっかり吸い込み、モチモチとした心地よい食感が楽しめます。
・ かんぴょうの卵とじ
甘辛いお出汁でかんぴょうと油揚げや玉ねぎを煮て、最後に溶き卵でふんわりととじる料理です。栃木の家庭料理としても親しまれており、ご飯の上にのせて丼にしても美味しいです。
・かんぴょうと野菜の酢の物・和え物
サッとゆでたかんぴょうをキュウリやツナと一緒にマヨネーズやポン酢で和えると、歯ごたえが良いサッパリとした副菜になります。サラダ感覚で食べられるので、洋風の献立にも合わせやすいです。
・かんぴょうの炒め物
豚肉や野菜と一緒に醤油やみりんで香ばしく炒めても美味しくいただけます。お肉の旨味をかんぴょうが吸い込むため、とても満足感のあるメインおかずになります。
このように、煮物だけでなくスープや炒め物など、様々な料理に活用できるのがかんぴょうの素晴らしいところです。
普段は少し地味な印象を持たれがちなかんぴょうですが、栃木県や小山市の誇る素晴らしい名産品です。そして、乾物でありながらも「新物」ならではのフレッシュな美味しさや季節感を楽しむことができます。
道の駅思川をはじめとする地元の直売所などで新物のかんぴょうを見かけた際は、ぜひ手に取って、ご家庭の食卓でその美味しさを味わってみてはいかがでしょうか。
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