レッスン当日、私は浮かない顔で玄関のドアを開けた。今から、クライドのスタジオに行くところだ。
この1週間クライドのことを考えてはため息をついていた。
まだ、怒ってるかな・・・。
会ったらとにかく謝ろうとあれこれ考えていたら、クライドのスタジオにいつの間にか到着していた。
スタジオのドアをノックすると、「OK」と返事が返ってきた。
緊張しながら、スタジオに入って行くと、クライドが申し訳なさそうにこちらを見ている。
私はクライドに「大切なおんぷ(犬の名前)が亡くなった時に、あんな態度をしてしまい、申し訳なかったです。」と謝罪した。
すると、クライドは「カンケイノナイ アナタニマデオコッテシマイ ゴメンナサイ。」と謝ってきた。
言われてみれば私は巻き込まれた被害者だと心では思い、
クライドには「大丈夫です。気にしてません。」と伝えた。
クライドは私の言葉をきいて、安堵した表情になった。
そして、「アナタトハ ナガイツキアイ。モメゴトガアッテモ
ナカナオリデキタ」と言った。
それから、どうして松本さんに対して怒ったかを話してくれた。
「マツモトサンノ オカアサンガ ナクナリソウダッタトキニ
ワタシガ ハナシヲキイテイタ。ソレナノニ スグニレッスンノ ハナシヲシタ。」と話してくれた。
その時、私も飼っていた犬が死んだ時に、芝居仲間に
「犬が死んだくらいで。」と言われたことがあり、ものすごく腹を立てたのを思い出した。
犬は大切な家族の一員である。特に今の時代は、服を着せたり、雨の時はカッパを着せたり、犬用のケーキやおやつを食べさせたり、犬用のベビーカー(?)に乗せて散歩したりしている。
確かに松本さんの言い方に、腹を立てるのは当然である。
その後、私はクライドと和解してレッスンを受けた。
私の次は松本さんがレッスンを受ける。どうなることやらと
思いながら、スタジオを出た。
ドアを開けると、松本さんがしょんぼりしながら花を持っていた。
クライドに花をあげて、謝るのか。なんだかかわいいなと思いながら、あいさつをした。
次の週に、松本さんにスタジオで会うことが出来た。
どうやら、和解したのかな?よかったとホッとした。
今回のことで、思いやりの気持ちをいつも忘れないように気を付けようと勉強になった。
by nezuy

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