今、私はペインクリニックで毎週、硬膜外ブロック注射を受けている。
注射を打ってくれるのは、與倉先生(よくらせんせい)だ。
與倉先生は71歳のおじいちゃんの医者である。
とても優しくて、おしゃれな先生だ。
與倉先生に出会ったのは、5年前に栃木に引っ越してからだ。それまでは、東京に住んでいて、9年前に変形性腰椎症で障害者になり、歩行困難で、少し動くだけですぐに痛くなってしまった。駅で動けなくなり、車椅子で運ばれたこともある。
東京の大学病院や腰椎専門の病院に何箇所行っても、良くならなかった。
ところが、與倉先生に治療をしてもらったら、以前よりも動けるようになって、家事も出来るようになった。
あれだけ東京の病院に行ったのに、田舎の病院で良くなるなんて、都会だから上手いとは限らないなと思った。
與倉先生のブロック注射は痛み止めではなく、血管を拡張する薬が入っている。圧迫されて少しずつ細くなった血管を太くし血流を改善していく治療だ。
そのため、体にも害はないそうだ。
ただし、打たれる時にめちゃくちゃ痛い。それでも、打ってもらえば痛みが軽くなる。
良くなってはいるが、やはり障害のため、1㎞歩くのは難しい。それでも、一か所のお店なら買い物しても、休まずに買い物が出来たり、くしゃみしても痛くならなくなった。
以前は、買い物中に痛くなり、持ち歩いている折り畳み用の椅子で何回も椅子で休みながら買い物をしていた。それと比べると、とても便利になったし、身体も楽になった。
それから、麻薬の痛み止めを使わなくなった。この薬を使っていると、24時間頭がボーっとして、眠い。はっきり言って、仕事なんて出来ない状態だ。それでも、当時は働いていたが、仕事中に眠ってしまい、減給された。
與倉先生はいつも患者に対して、「良くなるから大丈夫だ。痛みを気にしていると、余計に痛くなるから、何か楽しいこと、良くなったらしたいことを考えるといい」と声を掛けてくれる。
私にも、「責任を持って治療する。」と言ってくれた。
今までの医者は、「出来ることはもうない。」とか、「あなたの腰はそんなに悪い方ではない。」なんて言われた。
日常生活が出来ないほど、痛いのにふざけたことを言うなと腹を立てていた。
だからこそ、與倉先生のような技術も素晴らしく、人柄も素敵なお医者さんに出会えて本当によかった。
與倉先生、元気に長生きして下さい。
by nezuy

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