わたしの生まれ育った町には駅が無い.
最寄りのバス停までは歩いて1時間かかる.そのバスも1時間から1時間半に1本しか出ていない.
スーパーに買い物に行くにも車か自転車が必要で,数年前から車に乗れないお年寄りたちのために移動スーパーのサービスが始まった.
いくつかあった昔ながらの喫茶店はコロナをきっかけに閉店してしまった.
すてきな雑貨やお洋服を売っているお店なんてもちろん無い.
田舎に住みたいという人を見ると複雑な気持ちになる.
確かに街は静かで夜は星が綺麗だけれど.
今暮らしているグループホームからは,自転車ですぐに駅まで行ける.
電車に乗ってキャリカクに行く時間が好きだ.
ホームのどこら辺から乗れば,エスカレーター付近で降りられるのかもわかったし,モバイルスイカやJREポイントも使いこなせるようになった.
駅ビルには本屋さんやカフェや映画館も入っていて,ぶらぶら歩いて眺めているだけでも面白い.
だけど地元のことを考えてしまう.
わたしの町は消滅可能性都市に指定されてしまった.
このままいくと自治体を維持できなくなって消滅してしまうらしい.
一人で暮らしている祖母や定年退職した両親のことを思うと,なんだか胸が苦しくなる.
地元に帰りたいけれど仕事がない.ずっと住み続けたかったけれど不便で生活が成り立たない.
人が出て行ってしまうのは仕方のないことなのだろうか.
わたしにも なにかできることがあるんじゃないかな.
利用者S

CONTACT


