私には二人の恩師がいる。
一人目は20歳のときに出会った松本さんという芝居の先生だ。
松本さんは男性だが、中身は女性的ないわゆるお姉である。
当時の私は今よりももっと自分に自信がなく、話すのが不得意だった。
松本さんはアメリカでも勉強されていて、日本の芝居のレッスンとは
大分、違っていた。
その中でも「レペテション」という二人で向き合って相手の目に見えるものや
変化を言葉にして繰り返しながら、相手との受け答えをするレッスンが好きだった。
レペテションは、同時に自己解放をする練習にもなり、今まで感情の便秘だった私を少しは通りをよくしてくれた。 役者はいろんな感情をコントロールをしなければいけないので、自分を
止めている感情を解放させることが大切だ。
レッスンを通しながら、松本さんは私のおもしろいところを見つけてくれた。
私を認めてくれた初めての人だった。
それからは松本さんのレッスンを受け続けて、劇団ひまわりにも紹介してもらった。
私の心を解放してくれた恩師です。

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