クライドは怒るとものすごく怖い。
普段は優しいので、余計に怖い。
そして、クライド主催のライブに出る時は、鬼のごとくしごかれるそうだ。私はまだ、出演したことがないので、体育会系のスパルタ式は経験がない・・・・。
一度だけ、クライドが激怒したのを覚えている。
以前、ブログで書いたもう一人の師匠松本さんが怒らせたのだ。
レッスンの代替の日で、松本さん(松本さんもクライドに教わっている)と同じ日にダブルブッキングしてしまった時だ。
クライドは遅刻をしてきた。
松本さんがクライドがやってきた姿を見て、
「様子がいつもと違う。何かあったのかな?」と言っていた。私はクライドの様子をみても、気付かなかった。
クライドが「犬が死んで、お墓に埋めてきた」と言った。だから、遅かったんだと知り、私は慰めの言葉を掛けた。
松本さんは、「こんな時にすみませんが、レッスンは自分か、Nさん(私のこと)のどちらですか?」と聞きづらいことをクライドに聞いてくれた。
クライドは、いきなりコートをすごい 勢いで地面に投げつけ、「アナタ
シツレイ‼」と激怒した。
内容は覚えていないが、松本さんに対して怒鳴りちらし、地下のスタジオに入って行った。
私たち二人は呆然として、言い方が悪かったのか・・・。ペットの犬が死ぬことはアメリカ人に取って、仕事よりも重大なことなのかもしれないと話した。
日本では、何があっても仕事が一番だという概念がある。
松本さんは、私が有給休暇を使ってレッスンにきたことを知っていたので、私に気遣かってクライドに確認してくれたのだ。
「Nさんはレッスンやってもらいなさい。僕が怒らせたから、Nさんはやってもらえるかもしれない」と言ってくれた。私はこの状況でレッスンやってくれるのか⁉と思いながら、スタジオの階段を降りて行った。
「仕方ないこともあるよな」と言いながら、地下に向かって行ったら、クライドがスタジオから出て来て、「シカタナイコトジャナイ!!」と今度は私に対して怒ってきた。
私は謝罪しながら、上に逃げていった。松本さんが「今日のレッスンは無理だね。自分の言い方が悪かったか」と反省していた。
そして、お茶しながら作戦を考えようと誘ってくれた。
近くのカレー屋に入り、松本さんが「破門にされたらどうしよう」とかなり落ち込んだ表情で言った。
私も破門になったらどうしよう⁉と落ち込んだ。
日本人とアメリカ人の考え方の違いを痛感した。そして、日本の仕事が一番大切という考えにも疑問が浮かんだ。
次回に続く
by nezuy

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