基礎とはいえ、Pythonのエンジニア認定の試験です。
何も勉強していなくても、受かるレベルでは有りません。
しかし、コツコツ学習を続けていれば、必ず受かります。
その秘訣は何なのか?
よく使われる命令文と、その使い方や、
プログラム全体の流れを理解できるように成れば、
受かる可能性も大きくなります。
「プログラミングに興味が有る方」とか、
「Excelのマクロで使用される、VBAを触ったことが有る方」などは、
関数とか、変数の概念が理解出来ていると思われるので、
あとは、Pythonの文法や変数(数値や文字などが入る箱)の種類と、
Pythonの記述方法の癖に慣れていけば、
かなり理解が早いと思います。
「どれだけ、好奇心が維持できるか?」が一つの目安になります。

前回は、
「Pythonって何?」
というところから、実際にPythonを少しだけ動かす方法や、学習方法について紹介しました。
今回は、Python 3 エンジニア認定基礎試験では、どのような問題が出題されるのか?
初心者の方にもできるだけ分かりやすく紹介してみたいと思います。
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、
Pythonの文法の基礎知識を問う試験です。
試験内容は、
となっています。
「エンジニア認定試験」という名前を見ると難しそうですが、
いきなりAIを作ったり、
大規模なプログラムを書いたりする試験ではありません。
Pythonというプログラミング言語の基本的な仕組みを理解しているか?
というところが中心になります。
少し変わったタイトルですが、
「Pythonを使うと、こんなことができますよ」
というPythonへの入口になる章です。
Pythonには、
など、さまざまな使い方があります。
まずは「Pythonとはどんなものなのか?」という全体像を知る部分と考えればよいと思います。
「インタープリタ?」
いきなり難しそうな言葉が出てきました。
簡単にいえば、
書いたPythonの命令を読み取って、実行してくれる仕組みです。
前回紹介したWeb上のPython実行環境でも、
・Pythonの命令を書く
↓
・実行する
↓
・結果が表示される
という体験ができました。
まずは「Pythonを書いて、それを実行する」という基本的な仕組みを知る章だと思えば大丈夫です。
ここから、いよいよPythonらしい内容が増えてきます。
たとえば、
といった基本を学びます。
電卓としてPythonを使ったり、
文章を表示させたりしながら、
Pythonでは数字や文字をどのように扱うのか
を覚えていく部分です。
出題率は15%なので、基礎試験でも重要な部分です。
この章は、試験範囲の中で最も出題率が高い部分です。
「制御構造」と聞くと難しく感じますが、
考え方そのものは、それほど特殊ではありません。
たとえば、
「もし雨だったら、傘を持っていく」
「10個の商品について、同じ作業を繰り返す」
というように、
条件によって処理を変えたり、同じ処理を繰り返したりする方法
を学びます。
さらに、何度も使う処理をひとまとめにする
「関数」などについても学びます。
プログラムを作るうえで非常によく使う部分なので、
出題率も22.5%と高くなっています。
プログラムでは、
一つの数字や一つの文字だけを扱うとは限りません。
たとえば、
「りんご・みかん・ぶどう」
という複数の商品名をまとめて扱ったり、
「商品名と価格」
を組み合わせて管理したりします。
Pythonには、このようなデータを整理して扱うために、
などの仕組みがあります。
名前を一度に全部覚える必要はありません。
まずは、
たくさんのデータを整理して扱う方法が何種類かある
と考えると分かりやすいと思います。
この章も17.5%と、かなり出題率が高くなっています。
Pythonでは、すべての機能を、
自分で一から作る必要はありません。
すでに用意されている便利な機能を、
自分のプログラムへ取り込んで利用できます。
このように、機能をまとめたものの一つが「モジュール」です。
必要な道具を、
「道具箱から取り出して使う」
ようなイメージで考えると分かりやすいかもしれません。
「入力」と「出力」について学びます。
たとえば、
といった操作です。
実際にPythonでプログラムを作り始めると、
ファイルの読み書きはよく利用する機能です。
プログラムを書いていると、
必ずと言っていいほどエラーに出会います。
しかし、
エラーが出た=全部失敗
というわけではありません。
Pythonでは、
「エラーが発生したときには、こちらの処理をしてください」
という処理を作ることもできます。
また、表示されたエラーから、
「どこに問題があるのか?」
を調べることも大切です。
この章は10%出題されます。
「クラス」は、初心者には、
少し分かりにくく感じる部分かもしれません。
大まかにいえば、
データと、それに関連する処理をひとまとめにするための仕組み
です。
Pythonで少し大きなプログラムを作るようになると、よく見かけるようになります。
基礎試験では5%が割り当てられています。
Pythonには、最初からさまざまな便利な機能が用意されています。
これを「標準ライブラリ」と呼びます。
たとえば、
などがあります。
全部を自分で作るのではなく、
Pythonが最初から持っている便利な道具を利用する
という考え方です。
この章も10%出題されます。
10章に続いて、Pythonに最初から用意されている
便利な機能について学びます。
より幅広い標準ライブラリが登場します。
出題率は2.5%です。
Pythonでは、あとから便利な機能を追加することができます。
そのような追加機能を管理するときに登場するのが
「パッケージ」や「仮想環境」と言われるものです。
仮想環境は簡単にいえば、
プログラムごとに、使用するPythonの環境を分けて管理する仕組み
です。
最初は少し分かりにくいかもしれませんが、
作るプログラムによって、必要なモジュールだけ搭載した
複数のPythonプログラム(仮想環境)を作れるように成るという、
とても便利な仕組みです。
この章の出題率は0%です。
そのため、試験問題としては出題されません。
ただし、Pythonをさらに勉強していくための案内として読むことはできます。
Pythonを対話形式で使用するときの、入力履歴などについて扱います。
対話形式とは、
という使い方です。
出題率は2.5%となっています。
出題率を見ると、特に割合が大きいのが、
4章 制御構造ツール:22.5%
5章 データ構造:17.5%
3章 気楽な入門編:15%
です。
この3章だけで、全体の55%を占めています。
さらに、
8章 エラーと例外:10%
10章 標準ライブラリめぐり:10%
を加えると、全体の75%になります。
だからといって、ほかの章を勉強しなくてよいという意味ではありません。
ただ、
「どこから勉強したらいいのか分からない」
という場合には、出題率の高い部分を確認しておくと、学習計画を立てやすくなります。
Pythonを勉強し始めたばかりのころは、
「こんなもの全部覚えられない!」
と思うかもしれません。
しかし、最初からすべてを丸暗記しようとするよりも、
実際にPythonを触りながら、何をしているのか理解する
ほうが覚えやすいと思います。
前回紹介したWeb上のPython実行環境などを使って、
「数字を変えたらどうなる?」
「文字を変えたらどうなる?」
と少しずつ試してみるのも一つの方法です。
試験の主教材は、オライリー・ジャパンの
『Pythonチュートリアル 第4版』
です。
また、公式問題集として、
『徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集』
も紹介されています。
そのほか、認定模擬問題や、
学生・未経験者向けの無料オンライン動画教材なども
公式ページから案内されています。
「いきなり本だけを読んでも難しい」
という方は、実際にPythonを動かしたり、
動画教材などを利用したりしながら進めるのも良いと思います。
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、
Pythonの基本的な文法や仕組みを、どのくらい理解できているか
を確認できる試験です。
資格取得を目標にするのも一つですが、
「Pythonを勉強したいけれど、
何を勉強すればいいのか分からない」
という方にとっても、試験範囲は一つの学習目標になります。
最初から全部理解しようとする必要はありません。
分からない言葉が出てきたら調べて、
少しPythonを動かして、また次へ進む。
その繰り返しで、少しずつ理解できる範囲が広がっていきます。
こちらが、前後編のリンクになります。
よかったら、ご参照頂けると、嬉しいです。
・Python 3 エンジニア認定基礎試験について -前編-
・Python 3 エンジニア認定基礎試験について -後編-
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