
(左:CSSエディター、右:プレビュー画面)
前回までは、
CSSとは、Webページの見た目を整えるためのもの
ということを紹介しました。
今回は、実際にCSSを書いて、
といった操作を試してみます。
CSSは、最初から全部覚える必要はありません。
実際に値を書き換えて、
「ここを変えると、こう表示されるんだ」
と確認しながら覚えていくのがおすすめです。

CSSは、基本的に次のような形で記述します。
body {
background-color: #e8fff3;
}
このCSSでは、
body
の部分が、
「どこに対して設定するのか」
を指定しています。
そして、
background-color
が、
「何を変更するのか」
という指定です。
最後の、
#e8fff3
が、
「どのような値にするのか」
を表しています。
つまり、
body {
background-color: #e8fff3;
}
は、
「ページ全体の背景色を、薄い緑色にしてください」
という意味になります。
(#e8fff3などのカラーコードの意味は、
後ほど解説しています。)

CSSは、基本的に、
対象 {
項目: 値;
}
という形で書きます。
例えば、
p {
color: red;
}
p …… 対象color …… 変更する項目red …… 設定する値となります。
これは、
「pタグで囲まれた文字を赤色にする」
という意味です。
CSSでは、この「対象」の部分を、
セレクタ
と呼びます。
また、
color: red; のような部分を、
プロパティ:値;
と呼びます。
ただし、最初から名前を全部覚える必要はありません。
まずは、
「どこを」「何に変える」
という形で理解しておけば十分です。
まず、ページ全体の背景色を変更してみましょう。
body {
background-color: #e8fff3;
}
bodyは、
Webページに表示される内容全体を囲んでいるHTMLタグです。
そのため、
body
にCSSを設定すると、ページ全体に影響します。
background-colorは、
背景色
を設定するためのCSSです。
今回は、
#e8fff3
という薄い緑色を指定しています。
CSSでは、
・red
・blue
・green
・white
・black
など、色の名前を使う方法もあります。
例えば、
body {
background-color: lightblue;
}
と書くこともできます。
今回使っている、
#e8fff3
のような書き方を、
16進数カラーコード
と呼びます。
(16進数とは、10進数での0~15を、
0~9,ABCDEFという順番で表します。
つまり、Aが10進数でいう10、Fが15に相当します)
例えば、
#ffffff
は白、
#000000
は黒、
#ff0000
は赤、
#0000ff
は青です。
(#より右側は2桁の16進数を並べたもので、
0~FFは0~255までを表し、0が一番暗く、FF(255)が最も明るく光る状態になります。
RGBに相当し、R=赤、G=緑、B=青の値になります。)
カラーコードを使うと、 色の名前だけでは指定できない微妙な色まで設定できます。 Webページを作る場合は、とてもよく使われます。

次に、見出しの色を変更します。
HTMLでは、
<h1>
<h2>
<h3>
などが見出しとして使われます。
CSSでは、次のように書くことができます。
h1,
h2,
h3 {
color: blue;
}
すると、
h1、h2、h3
すべての文字が青色になります。
ここで重要なのが、
h1,
h2,
h3
という書き方です。
複数の対象に同じCSSを適用したい場合は、
カンマで区切って並べることができます。
例えば、
h1,
h2,
h3,
h4,
h5,
h6 {
color: blue;
}
とすると、すべての見出しを青色にできます。
次は、本文です。
HTMLでは、多くの場合、普通の文章は、
<p>
タグで囲まれています。
そのため、
p {
color: red;
}
とすると、
pタグで書かれた文章が赤色になります。
ここで少し注意したいのが、
同じpタグが複数あれば、基本的に全部に適用される
という点です。
例えばページ内に100個のpタグがあれば、
p {
color: red;
}
だけで、その100個すべてが赤文字になります。
これがCSSの非常に便利なところです。
一つ一つの文章に、
<p style="color:red;">
と書く必要はありません。

文字の大きさは、
font-size
で設定します。
今回の例では、
p {
font-size: 24px;
}
としています。
pxは、
pixel(ピクセル)
の略です。
画面上の大きさを指定するときによく使います。
例えば、
font-size: 16px;
なら比較的小さめ、
font-size: 24px;
なら大きめ、
font-size: 40px;
ならかなり大きな文字になります。

文字を太字にする場合は、
font-weight
を使います。
p {
font-weight: bold;
}
とすると、文字が太くなります。
boldは、
太字
という意味です。
そのため、
font-weight: bold;
は、
「文字を太字にしてください」
という指定です。
ここまでの設定をまとめると、
p {
color: red;
font-size: 24px;
font-weight: bold;
}
となります。
これで、
という3つの設定が、同時に適用されます。
CSSでは、このように、
{
項目: 値;
項目: 値;
項目: 値;
}
と複数の設定を書くことができます。
ただし、それぞれの行の最後には、
;
セミコロンを付けます。
CSSを書き始めたころは、このセミコロンを忘れて、
「なぜかCSSが反映されない……」
ということがよくあります。

文章が詰まっていて読みにくい場合は、
line-height
を使います。
今回の例では、
line-height: 2;
としています。
例えば、
p {
line-height: 2;
}
とすると、行間が広くなります。
文章量が多いページでは、
行間を少し広くするだけでも、
かなり読みやすくなります。

次は、
margin-bottom
です。
margin-bottom: 40px;
とすると、
要素の下側に40pxの余白
を作ります。
例えば、
p {
margin-bottom: 40px;
}
とすると、
文章と、その次の要素との間が広くなります。
marginは、
要素の外側の余白
と覚えておくと分かりやすいです。

CSSでは、文章や画像の周囲に枠を付けることもできます。
今回の例では、
border: 1px solid red;
としています。
分解すると、
1px
は枠線の太さ、
solid
は実線、
red
は枠線の色です。
つまり、
border: 1px solid red;
は、
「太さ1pxの赤い実線を付ける」
という意味になります。
例えば、
border: 3px solid blue;
なら、
太さ3pxの青い枠線になります。

ページ全体だけでなく、文章の部分だけに背景色を付けることもできます。
background-color: #fff3cd;
今回の例では、薄い黄色を設定しています。
p {
background-color: #fff3cd;
}
とすると、文章の後ろに背景色が付きます。
ここまで来ると、普通の文章だった部分が、
一つの「ボックス」
のように見えてきます。
Webページでは、このように要素を箱として考えることが非常に重要です。
背景色や枠線を付けると、文字が枠ギリギリに表示されてしまいます。
そこで使うのが、
padding
です。
padding: 20px;
とすると、
枠線と文字との間に20pxの余白
ができます。
ここで、
margin
と、
padding
の違いが出てきます。
簡単に言えば、
margin …… 箱の外側の余白padding …… 箱の内側の余白です。
これはCSSで非常によく使う考え方なので、ぜひ覚えておきたいところです。

最後に、
border-radius
を使ってみます。
border-radius: 12px;
とすると、枠の四隅が丸くなります。
例えば、
p {
border: 1px solid red;
border-radius: 12px;
}
とすると、
四角い枠線が少し柔らかい印象になります。
最近のWebサイトでは、
ボタンやカードなどの角を丸くするデザインがよく使われています。

今回のサンプルでは、最終的に次のようなCSSになっています。
body {
background-color: #e8fff3;
}
h1,
h2,
h3 {
color: blue;
}
p {
color: red;
font-size: 24px;
font-weight: bold;
line-height: 2;
margin-bottom: 40px;
border: 1px solid red;
background-color: #fff3cd;
padding: 20px;
border-radius: 12px;
}
これだけのCSSでも、最初の何も設定していないページから、かなり見た目が変わります。
CSSの大きな特徴の一つが、
HTMLの文章そのものを変更しなくても、
見た目だけを変更できる
ということです。
例えばHTMLが、
<h1>ブログ</h1>
<h2>Hello world!</h2>
<p>
Welcome to WordPress. This is your first post.
</p>
だったとしても、CSSを書き換えるだけで、
といった変更が可能です。
HTMLは、
「何が書いてあるか」
を担当し、
CSSは、
「どう見せるか」
を担当している、と考えると分かりやすいでしょう。
CSSを覚えるときにおすすめなのが、
数値を少しずつ変更してみること
です。
例えば、
font-size: 24px;
を、
font-size: 40px;
に変更してみる。
あるいは、
padding: 20px;
を、
padding: 50px;
に変更してみる。
さらに、
border-radius: 12px;
を、
border-radius: 30px;
に変えてみる。
すると、
どの数字が、画面のどこに影響しているのか
が見た目ですぐに分かります。
CSSは、本を読むだけより、
実際に変更して、画面を見る
という方法の方が覚えやすいと思います。
今回使ったものをまとめると、次のようになります。
| CSS | 主な役割 |
|---|---|
background-color | 背景色 |
color | 文字色 |
font-size | 文字サイズ |
font-weight | 文字の太さ |
line-height | 行間 |
margin-bottom | 要素の下側の外余白 |
border | 枠線 |
padding | 内側の余白 |
border-radius | 角を丸くする |
最初は、このあたりを使えるだけでも、
かなりWebページらしいデザインができるようになります。
CSSは難しいプログラムを書くもの、というより、
「Webページの見た目を指定するための設定表」
と考えると分かりやすいと思います。
基本は、
対象 {
項目: 値;
}
です。
そして、
p {
color: red;
}
なら、
「文章を赤くする」
という非常にシンプルな指示です。
そこから、
font-size
padding
border
background-color
などを少しずつ追加していけば、見た目を細かく調整できるようになります。
最初からCSSを暗記する必要はありません。
「こうしたい」と思ったときに、そのCSSを調べて使う。
これを繰り返していけば、自然に覚えていきます。
次回はCSSファイルの置き場所を見てみようと思います。
もし、わかりづらい場合、以前のページで
できるだけ、わかりやすく書いているので、
ご参照頂けたら幸いです。
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