「昨日は元気だったのに、今日は何もする気になれない」
「やりたいことがたくさんあったのに、急に気持ちが沈んでしまった」
そんな経験はありませんか?

気分には、誰にでも波があります。
元気な日もあれば、
少し疲れやすい日もあります。
また、特別な理由が思い当たらなくても、
朝から気持ちが重く感じられることもあります。
そんなとき、
「どうして自分はこんなに調子が変わるんだろう」と
悩んでしまうことがあるかもしれません。
でも、
気分に波があることは、
決して努力不足や、気持ちの弱さを
意味するものではありません。
真面目な人ほど、「出来なかった」事に対して、
思い悩んでしまう傾向が強い感じがします。
今回は、
気分の心の波に気づくためのヒントと、
自分に合った向き合い方について、
いろんな状況をふまえて、
考えてみたいと思います。
気分の変化を表す言葉として、
「躁(そう)」と「うつ」という言葉があります。
医学的には、
躁状態は気分や活動性が普段よりも著しく高まった状態、
うつ状態は気分の落ち込みや意欲の低下などが続く状態を指します。
ただし、
こうした特徴が一つ当てはまるだけで、
躁状態やうつ状態と判断できるわけではありません。
誰にでもある、一時的な気分の変化と、
医療的な対応が必要な状態は異なります。
特に、
いつもと大きく違う状態が続いたり、
睡眠異常や、
日常生活に影響が出たりするときは、
医療機関などに相談することが大切です。
気分は、
自分自身の心の中だけで
決まるものではありません。
例えば、
次のような条件が重なることで、
調子が変わったように感じることがあります。
もちろん、
これらが必ず気分の変化を
引き起こすというわけではありません。
同じ雨の日でも、
元気に過ごせる日もあれば、
何となく調子が出ない日もあります。
大切なのは、
「何が原因なのか」を急いで決めることではなく、
「自分にはどんな傾向があるのかな」と、
少しずつ知っていくことです。
自分の調子を知る方法として、
簡単な、短い記録を残すことも有効です。
難しい日記を書く必要はありません。
例えば、
次のような内容で十分です。
| 記録すること | 記入例 |
|---|---|
| 今日の天気 | 雨・曇り |
| 気分 | 少し重たい |
| 睡眠 | あまり眠れなかった |
| 体の調子 | 朝からだるい |
| 今日の出来事 | 休み明けの月曜日 |
| 自分へのひとこと | 今日は無理をしない |
気分を5段階の数字や、
晴れ・曇り・雨のマークで表してもよいでしょう。
記録がたまってくると、
「雨の日は少し疲れやすいかもしれない」
「予定が続いた翌日は休息が必要かもしれない」といった、
自分なりの傾向が見えてくることがあります。
また、自分がやっている方法は、
Chat-GPTに相談したりするのも良いと思います。
要約を伝えておくと、
ある程度の、
自分自身の傾向を教えてくれたりします。
ただし、
記録が負担になるなら、
毎日続けなくても大丈夫です。
(記録を付けないことも、記録の内なのです。)
記録は自分を評価するためではなく、
自分を助けるためのものです。
気分の波を考えるとき、
落ち込んだ日ばかりが気になりがちです。
でも、
調子が良い日の様子を知ることも大切です。
「今日は集中できた」
「いつもよりたくさん作業できた」
そんな日は、
うれしくなりますよね。
一方で、
いつもより極端に活動的になったり、
ほとんど眠らずに
動き続けたりする状態が続く場合は、
注意が必要なこともあります。
調子が良いと感じるときも、
睡眠時間や活動量が
普段と大きく変わっていないか、
振り返ってみるとよいかもしれません。
元気な日だからといって、
すべての予定を詰め込む必要はありません。
余裕を残して過ごすことも、
自分を大切にする方法の一つです。
どうやっても、朝、身体が動かなかったりする日。
予定していたことが、何一つできなかった日。
そんな日には、
「またできなかった」と、
自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
でも、
調子が悪いときに、
いつもと同じように動けないのは
不思議なことではありません。
そんな日は、
目標を小さくしたり、
手の付けやすいものに、
変えてみるのも一つの方法です。
できなかったことを数えるより、
今日出来たことに目を向けてみましょう。
なお、
強い落ち込みや
起きられない状態が続く場合は、
無理をせず、
医療機関に相談してください。
休むことと、
必要な助けを求めることは、
どちらも大切な事です。
日々の記録から、
自分が調子を崩しやすい条件に
気づけることがあります。
例えば、
といった工夫です。
ここで大切なのは、
調子が悪くなることを
完全に防ごうとしないことです。
気づいていても、
思うようにいかない日はあります。
そのときも、
「対策したのにダメだった」と
考える必要はありません。
また、
薬を使っている方は、
調子の変化や服薬について主治医と相談し、
指示された方法を守りましょう。
自己判断で薬の量や飲むタイミングを
変えないことも大切です。
気分の変化は、
自分でも説明することが難しいものです。
「なぜ調子が悪いのか分からない」
「元気そうに見えると言われるけれど、実際にはつらい」
そんな気持ちを抱えることもあるでしょう。
そのようなときは、
信頼できる人や支援員、
医療機関などに、
今の状態を伝えてみてください。
うまく言葉にできなければ、
記録したメモを見せるだけでもかまいません。
(うまく言葉にできないというのも一つの症状なのです。)
支援を受けることは、
弱さではありません。
自分に合った過ごし方を、
一緒に考えてもらいましょう。
気分の波は、
簡単に見分けられるものではありません。
天気や生活環境、
疲れ、
睡眠など、
さまざまな条件が重なっていることも多いです。
だからこそ、
すぐに原因や答えを、
あせって見つけようとしなくても大丈夫です。
元気な日も、
思うように動けない日も、
どちらも自分の大切な一日です。
「今日は昨日と少し違うな」と気づけるだけでも、
自分をいたわるきっかけになります。
気分の波を無理になくそうとするのではなく、
自分に合ったペースを少しずつ探していきましょう。
そして、
つらいときは一人で頑張りすぎず、
周りの人の力も借りてください。
キャリカク岡山:F.K.
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