「なんとなく気持ちが重たい」
「嫌なことが頭から離れない」
「何がつらいのか、自分でもよく分からない」
そんな日は、
誰にでもあるかもしれません。

気持ちが落ち着かないとき、
誰かに話を聞いてもらうだけで、
少し楽になった経験はありませんか?
実は、
自分の気持ちを紙に書き出すことも、
心の中を整理するきっかけになる場合があります。
今回は、
感情を書き出すことで期待できることや、
無理なく取り組むための小さな工夫をご紹介します。
心の中に
いろいろな考えや感情が重なっていると、
何が気になっているのか?が
分からなくなることがあります。
そんなとき、
思っていることを言葉にしてみると、
自分の気持ちに気づきやすくなる場合があります。
例えば、
「今日は何もできなかった」と書いたあとに、
「そういえば、昨日はあまり眠れなかった」
「今日は少し疲れていたのかもしれない」
と気づくことがあるかもしれません。
書くことによって、
頭の中で漠然としていた気持ちを、
自分の中よりも、少し離れたところから
眺められるようになることがあります。
大切なのは、
すぐに答えを見つけることではなく、
自分の気持ちに気づいてあげることです。
心理的な支援方法の一つに
「認知行動療法(CBT)」と
いうものがあります。
認知行動療法では、
出来事をどのように受け止めたか?、
そのときどんな感情が生まれたか?などを
振り返ることがあります。
その方法の一つが「コラム法(思考記録法)」です。
例えば、
こんなふうに整理します。
このように振り返ることで、
一つの考え方に
とらわれていた気持ちに気づける場合があります。
ただし、
無理に前向きな答えを出したり、
つらい気持ちを否定したりする必要はありません。
認知行動療法は、
考え方を無理やり明るくするためのものでは無く、
ものごとの受け止め方を、
少し柔軟にしていくための方法でもあります。
「書く」と聞くと、
日記のようにきちんと
文章にしなければいけない
と思うかもしれません。
でも、
そんな必要はありません。
例えば、
これだけでも十分です。
文章にならなければ、
単語だけでも、
丸や線などの簡単な絵でもかまいません。
紙やペンがなければ、
スマートフォンのメモ機能を使ってもよいでしょう。
誰かに見せるためではなく、
自分のために書くものなので、
上手に書く必要はないのです。
気持ちを整理する方法は、
紙に書くことだけではありません。
家族や友人、
支援員、
医師などに話を聞いてもらうことで、
少し気持ちが軽くなる場合もあります。
誰かに話しているうちに、
「自分は、こんなことが気になっていたんだ」
と気づくこともあるでしょう。
また、
話を聞いてもらうことで、
自分一人では思いつかなかった見方に
出会えることもあります。
相手に聞いてもらうだけでも大丈夫です。
「ちょっと話を聞いてほしい」
そんなひと言から始めてもよいのです。
話すことが難しいときは、
書いたメモを見せるという方法もあります。
自分にとって負担の少ない方法を選ぶことが、
一番大切です。
ここで、一つ気をつけておきたいことがあります。
感情を書き出す方法は、
誰にでも、いつでも合うとは限りません。
嫌な出来事を思い出すことで、
かえって苦しくなったり、
不安が強くなったりすることもあります。
そんなときは、
途中でやめても大丈夫です。
無理に原因を探したり、
過去の出来事を
詳しく書き出したりする必要はありません。
代わりに、
など、気持ちへの負担が少ないことを
書いてみてもよいでしょう。
もちろん、
何も書かずに休むという選択もあります。
「今日は書かない」と決めることも、
自分を大切にする一つの方法です。
書いたメモは、
必ず保存しておく必要はありません。
また、後から読み返して、
自分の気持ちの変化を知るために
残しておくのもよいでしょう。
反対に、
書いたことで少し気持ちが落ち着いたなら、
破って捨ててもかまいません。
誰かに見せなければいけないという決まりもありません。
自分の気持ちを書いたものだからこそ、
自分が安心できる方法で扱ってくださいね。
気持ちを書き出したからといって、
すべての悩みが解決するわけではありません。
それでも、
言葉にすることで、
今の自分が何を感じているのか?が、
少し分かるようになることがあります。
書いてもいいし、
誰かに話してもいい。
何もしたくない日は、
ゆっくり休んでもいい。
大切なのは、
気持ちを無理に変えようとすることではなく、
今の自分の状態を少しずつ知っていくことです。
気持ちをうまく整理できない日があっても、大丈夫です。
自分のペースで、
できそうなことから始めてみてください。
そして、
つらさが強いときや、
長く続くときには、
一人で抱え込まず、
信頼できる人や
医療機関などに相談してください。
キャリカク岡山:F.K.
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