プロ野球が開幕して1か月、
近年では「乱闘」は、ほとんど見られなくなりました。
純粋に野球に集中するのは良い事だと思うのですが、
ファンの中には「寂しい」という声があるのも事実です。
今からちょうど30年前の1996年5月1日、
現在でも伝説の大乱闘がありました。
舞台はこのシーズン限りでナゴヤドームへの移転が決まっている、
中日ドラゴンズの本拠地・ナゴヤ球場。
相手は宿敵・球界の盟主、読売ジャイアンツです。
「事件」は5回裏におきました。
伏線があり、3年前までドラゴンズの主砲だった落合博満選手が
表の攻撃で死球を受けており、次の回の攻撃で先頭打者となる山﨑選手は
「もし、(危険球が)来たら(相手の投手に)行く!」と、
味方に予告していたのです。
そして、迎えたバルビーノ・ガルベスvs山﨑武司のヘビー級対決。
歴代屈指の「名乱闘」とされており、屈強な外国人に日本人が立ち向かい
その落合選手を含む、巨人内野陣に包囲されながらも
互角の決闘を演じたシーンはナゴヤ球場ラストイヤーを彩るに相応しい、
正真正銘の「ガチンコ勝負」でした。
利き手ではないとはいえ、体重107㎏の巨漢・”カリブの怪人”ガルベスの
先制パンチを顔面に受けたものの、ビクともせず反撃。
さらには星野監督から厳命されていた「強制ダイエット」によって
20㎏以上の減量をしていたにも関わらず、最終的にはガルベスに
ヘッドロックを掛け、金のネックレスを引きちぎってみせたのです。
両者は当然退場処分となりましたが、その後も計30分以上に亘って
両軍睨み合い・罵り合いを繰り広げました。
この一件で完全に「覚醒」した山﨑選手は6月に13本もの
本塁打を放って、同僚で2年前のHR王・大豊泰昭選手を逆転し
HRランキングのトップに立つと、その後も大豊選手や
山﨑と同じくこの年に覚醒した”ゴジラ”・松井秀喜選手(読売)、
前年と3年前のキングで「本命」の江藤智選手(広島)との
激しい競争を繰り広げながら、最終的には1本差でホームラン王に輝いたのです。
得点力不足が叫ばれて久しい今のドラゴンズ・・・、
山﨑のような「気合の入ったパワーヒッター」の登場を待ちたいところです。

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