私はノンフィクションを中心に色々な本を読んできたが、それにより得られた最も大きな学びは「何でも白黒つけないことは大切だ」である。
私たちが駅のホームを歩いていたとして、ある人がぶつかったのに謝らなかったとする。
すると当然、私たちは腹を立てて「ぶつかったのに謝りもしないとは思いやりのない人だ」と思うだろうし、もちろん悪いのはぶつかった人である。
しかし、これはぶつかった人を「思いやりのない人」と断定していて、人格を白黒つけている。
そこで、少しだけ視野を広げて考えてみてほしい。
もしかしたら、ぶつかった人は職場があまりにハードで苦しすぎて、謝る余裕もなかったのかもしれない。
家庭で奥さんとあまり上手くいってなくて、一時的に謝る気持ちも失せていたかもしれない。
こうやって考えれば、ぶつかった人を「思いやりがない」と白黒つけて決めつけてしまわず、多少は怒りも落ち着くかもしれない。
人間関係でも白黒で決めつけないことである。
「自分はあの人に嫌われたかもしれない」と疑念が生まれ、辛くなる人も多いはずだ。
しかし、これも人間関係を白黒で考えるから苦しくなるのであり、好き嫌い、仲が良い悪い、0か100で考えている。
それよりも「人間関係は白か黒だけでなく、灰色やグレーゾーンが存在する」と考えるとよいと思う。
灰色的な思考を身に付けることにより「あの人は必ずしも自分を嫌っているとは限らないし、ちょっと好きくらいかもしれない」など考え方に柔軟性が生まれて、不安も軽減されるかもしれない。
また、自分自身も他人を好き嫌いのみで判断しなくなるので、嫌いだと決めつけていた人に対する見方が変化して、気持ちが楽になるかもしれない。
他にも「それは将来の役に立たないから、やらない」「これはやる価値がない」というのは「役に立つか立たないか」「価値があるかないか」と白黒で決めつけていて、人生の可能性や幅を自ら狭めているのだ。
人生における視野や奥行きを拡大するためにも、何でもすぐに白黒つけないことは重要ではないだろうか。
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