2026年のノーベル賞のニュースは日本にとって嬉しいものでしたね。
ノーベル科学賞に東京理科大学名誉教授の礎合憲三先生が選ばれました。
礎合先生が研究してきたのは「不斉自己触媒反応」といい少し難しそうな化学の世界です。
簡単にいうと私たちの右手と左手のように鏡に映した関係にある2つの分子のうち片方だけを増やしていくような反応です。
自然界には生命を構成する分子が「右手型」「左手型」のどちらか一方に偏って存在しています。なぜ生命は2つの鏡像のうち一方を選んだのでしょうか?

これは長年科学者を悩ませてきた謎でした。礎合憲三先生は野の謎に迫る重要な反応を発見し研究を積み重ねてきました。その功績が今回認められて化学賞を受賞したというわけです。
そして、もう一つが前日にフランシス・ハルチェン氏が化学賞を受賞した「アイスキューブ」の研究です。この研究には日本から千葉大学が参加しています。
南極の氷の中1500~2500メートルという深さに5000個を超える光検出器を埋め込み、宇宙から飛んでくるニュートリノを観察するものです。
想像するだけで壮大な研究ですね。
千葉大学の研究チームはこの実験で高エネルギーの宇宙ニュートリノがどこからやってきたのかという「起源」の解明など重要な成果にかかわってきました。
一方は声明を構成する分子の「右と左」の謎。
もう一方は南極の氷から宇宙の謎を探るニュートリノ。
研究は全く違いますが、どちらにも日本の研究者が深くかかわっていることがわかります。
科学の世界では今日の成果が明日のノーベル賞につながるとは限りません。
そして、その地道な研究の先に私たちのまだ知らない世界が少しづつ見えてきます。
今回の2つのノーベル賞のニュースは改めそんなことを気づかせてくれました。
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