
「洋楽」と聞くと、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
なんとなく、「歌詞が聞き取れなくて難しい」や「古そうなイメージ」といった印象をお持ちの方が多いのではないかと思います。
しかし、洋楽は「歌詞がわからないと楽しめないもの」ではありません!
普段からよく耳にするJPOPも、歌詞だけでなくメロディや歌声それ自体を楽しむ聴き方だってあるでしょう。それは洋楽も同じで、楽器や歌声自体を楽しんだり、アーティストごとの特徴を聴き分けたりすることで、歌詞がわからなくても十分に楽しむことができます!
今回は、そんな「洋楽をなんとなく楽しむ方法」についてご紹介します。
こんにちは。利用者Fです。
今回は「洋楽ってなんだか難しそう」「洋楽を聴いてみたいけど、何から聴いてみればいいのかわからない」といった方に向けて、利用者F流の「洋楽の楽しみ方」をご紹介させていただきます。
自分の好みに偏った内容にはなってしまいますが、お付き合いいただけますと幸いです。

とりあえず聴いてみて、印象に残った箇所やフレーズに注目してみよう!
例えば、アース・ウィンド&ファイアの「September」だったら、
・パーカッション(ドラム、コンガなど)の鳴り方は?
・トランペットはいつ、どのように吹かれている?
・楽しいディスコミュージックのはずなのに、悲しげに聴こえるのはなぜ?
といったように、自分なりに曲へ問いかけてみるのも効果的。
一つの音が聴こえると、別の音も聴こえてくるのが面白いところ。

歌詞がわからなくても大丈夫!
ボーカルも楽器の一つだと捉えてみて、内容よりもその歌声の特徴や、聴いていて心地よい箇所を探してみよう。
もちろん、歌詞が気になったら調べてみても大丈夫。
ボーカルはバンドやアーティストの特徴が色濃く出やすいので、「楽器としてのボーカル」を聴き比べてみると楽しい。力強く伸びやかなフレディ・マーキュリー、繊細だが時に切実なパワーを発揮するマイケル・ジャクソン、野太く包容力のあるリック・アストリーなど。
歌声の印象の違いがわかると、曲の聴き方にも幅が出てくる!

「洋楽」といっても幅広いため、気に入った曲があれば、ネットでその曲のジャンルやリリースされた年代などを調べてみよう。それをもとに、「この曲はこういうジャンルなんだな」や「この時代の曲って、こういう雰囲気があるな」などの理解を深めることができる!
例えば、自分の場合だと1980年代のディスコミュージックやフュージョン、1950~60年代のクール・ジャズが好きな傾向にあるようだ。
好きな傾向がわかれば、そのジャンルをさらに掘り進めたり、逆に違うジャンルや年代に触れてみることもできる!

アメリカを中心に活動したイギリス人バンド、ビー・ジーズによる楽曲。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の挿入歌で、1978年2月から全米シングルチャートで4週連続1位を獲得した名曲である。
リズミカルでポップなディスコミュージックでありながら、それでいてどこか哀愁を感じさせる音作りが大きな魅力。リードボーカルのバリー・ギブによるファルセット唱法も特徴的で、この曲を印象深くしている大きな一因だ。イントロのギターリフは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないか。
ノリのいいディスコミュージックとは裏腹に、この曲では「誰もが頑張って生きている」という切実なメッセージが込められている。曲名の「Staying Alive」は、「生き延びている」という意味。
リリースから50年近く経つ今でも、この曲は苦しい日々を「生き延びている」私たちの心に届いている。
イギリス、ロンドン出身のロックバンドであり、世界史上最も売れたアーティストの一組でもある伝説のバンド、クイーンによる楽曲。
クイーンといえば「We Will Rock You」「Bohemian Rhapsody」「We Are the Champions」などが特に有名だが、個人的にはこの曲を推したい。
この曲はボーカルであるフレディ・マーキュリーによるピアノ演奏を主体としつつ、またクイーンの特徴であるハーモニー・ボーカルも含まれている。曲名からもわかる通り、歌詞としては「俺は今最高の状態だぜ!だから俺を止めないでくれ!」といった内容で、エネルギッシュな全能感に包まれている。
楽しい時は、全力で楽しむ。この曲からは、そんなメッセージを感じる。
つらい時があっても、いつかまた心から笑える日が来るから。
アメリカ出身のシンガーソングライターであり、人呼んで「キング・オブ・ポップ」ことマイケル・ジャクソンによる楽曲。
マイケル・ジャクソンといえば軽快なダンスでも有名だが、この曲はかの有名な「ムーンウォーク」が披露された曲である。マイケルの経歴における最大のヒット曲でもあるため、耳にしたことがある方も多いだろう。
時にしっとり、時に激しく切実なマイケルの歌声が、この曲の最大の魅力だろう。どこか不穏さを感じさせるメロディの中、彼の歌声は特に印象に残る。
それもそのはず、この曲が不穏なのは「ビリー・ジーン」という女性が、「子供の父親はあなたよ」と言い寄ってくるというストーリーになっているためだ。
これが実話かどうかは定かではないものの、マイケル自身は似たような体験を何度もしたことがあるという。
そう考えると、この曲でマイケルの歌声が印象深いのにも頷ける。
彼は追い込まれる状況の中、懸命に身の潔白を叫んでいるのだ。
ノルウェーのバンド、アーハによる楽曲。
キャッチーなシンセサイザーのサウンドとは裏腹に、切ない恋心が語られている歌詞が魅力的。この曲はMVも印象的で、ロトスコープというアニメーション技法が使われ、アニメーションと実写の映像を組み合わせて作られているのが大きな特徴。
YouTubeで視聴できるため、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてほしい。
個人的には、80年代の洋楽を代表する曲の中でも、この曲には特に思い入れがある。
愛を謳う歌詞はもちろんのこと、それをこの上なく引き立てているモートン・ハルケットのボーカルが唯一無二の魅力で、初めて聴いた時から耳に焼き付いている。
この曲のサビでは、この曲で最も低い音程のA2(低いラ)から、最も高い音程のE5(4オクターブ上のミ)までが歌われており、モートンの幅広い音域が遺憾なく発揮されている。
凄まじいほどの歌声に圧倒される体験を、ぜひ味わってみてほしい。
イギリス出身のアーティスト、ジャミロクワイによる楽曲。
彼の独特な音楽性は「ファンク・ロック」とも語られ、この曲はその特徴が色濃く反映されている。
動く床の上で彼がダンスをするMVが特徴的で、また2026年8月に公式日本語訳MVも投稿されたため、一度は目にしたことがある方も多いのではないか。
ジャジーなピアノの音色と高音のボーカルが相まって、独特なグルーヴが生まれている。
歌詞としては、「進化する技術と、歪んでいく現実」が語られており、おかしくなっていく世界、人間、そして自分自身への警鐘の歌だ。
ボーカルのジェイ・ケイによれば、この曲は彼が来日した際に見た「北の地下街」にインスピレーションを得たという。その場所は札幌とも仙台ともいわれるが、この二都市のうち、地下街があるのは札幌のみである。
それを踏まえてこの曲を聴くと、親近感とともに少し身震いする。
「Virtual Insanity(狂気の仮想世界)」は決して他人事ではなく、むしろ日本の都市から生まれているためだ。
フランスの電子音楽デュオ、ダフト・パンクによる楽曲。
この曲は32カ国以上でチャート1位を記録し、第56回グラミー賞で最優秀レコード賞・最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスを受賞している、ダフト・パンクの代表曲だ。
ダフト・パンクといえば、そのビジュアルが印象的だろう。
メンバーのギ=マニュエル・ド・オメン=クリストとトーマ・バンガルテルは二人ともロボットのようなヘルメットと手袋をしており、そのビジュアルはエレクトロニックな音楽性とも非常にマッチしている。
なお、金色のヘルメットを着用しているのがギ=マニュエル、銀色のヘルメットがトーマだ。
この曲には、当時からポピュラー音楽界に名を馳せていたファレル・ウィリアムスが参加しており、彼のファンキーで心地よいボーカルが曲の魅力を底上げしている。
思わず体が踊りだすようなグルーヴは、ファンクやジャズフュージョン界の大御所たちによるリズムセクションによるものでもある。
リズミカルで楽しげだが、少し憂いを帯びたようなグルーヴがしみじみと染みる一曲。
いかがでしたでしょうか。少し古めの曲ばかり紹介してしまいましたが、洋楽の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
この記事を通して、少しでも「洋楽を聴いてみようかな」という気持ちになっていただけていたら、何よりも嬉しいです。
YouTubeやサブスクリプションサービスの普及によって、往年の名曲や最新のトレンド曲にアクセスしやすい時代となりました。それ自体はとても良いことなのですが、情報量の多さから、「何を聴けばいいの?」と迷子になってしまう場合もあるかと思います。
そんな時は、昔の名曲や名作に立ち戻ってみるのも一つの手なのではないでしょうか。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
利用者Fでした。それでは。
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