「今日、全然ダメだったな」
仕事が終わったあと、そんなふうに思う日があります。
やろうと思っていた仕事が終わらなかった。
思ったより集中できなかった。
予定していたところまで進まなかった。
ミスをしてしまった。
そんな日は、帰り道までちょっと引きずります。
私は結構、完璧主義です。
そして自分でも少し面倒だなと思うのが、物事を0か100かで考えてしまうところがあります。
100点なら「できた」。
でも、100点じゃなかったら「できなかった」。
……いやいや。
1〜99点、どこに行ったんだよ。
今日は、そんな私自身にも言い聞かせたい話です。
例えば、今日やろうと思っていた仕事が10個あったとします。
そのうち8個が終わりました。
普通に考えれば、
「10個中8個できた」
です。
ところが、0か100かで考えてしまう私の頭の中では、残った2個が妙に気になります。
「あれも終わらなかった」
「こっちもできなかった」
「今日中に全部やりたかったのに」
気づけば、できた8個よりも、できなかった2個のことばかり考えている。
そして最終的には、
「今日は全然できなかったな」
となってしまう。
でも、冷静に考えてみればおかしいですよね。
8個やったんです。
自分でやった8個を、自分でなかったことにしています(笑)。
ここで、「じゃあ完璧主義をやめましょう」という話にするつもりはありません。
私は、完璧主義には良いところもあると思っています。
「もっと良くしたい」と考えられる。
細かいところまで気になる。
中途半端な状態で終わらせたくない。
自分が納得できるところまでやりたい。
こうした気持ちは、仕事の質を上げる力にもなります。
実際、100点を目指すからこそ気づけることもあるでしょう。
だから私は、これからもきっと100点を目指します。
問題なのは、100点を目指すことではありません。
私が気をつけたいのは、
「100点じゃなかったものを、0点として扱ってしまうこと」
です。
仕事をしていると、「できなかったこと」はよく見えます。
終わらなかった仕事。
間違えたところ。
注意されたこと。
目標に届かなかった数字。
予定より時間がかかった作業。
こういうものは、分かりやすく残ります。
一方で、「できたこと」は意外と素通りしてしまいます。
昨日より少し早くできた。
分からないところを自分から質問できた。
ミスを途中で自分で発見できた。
一人では難しかったので、誰かに相談できた。
最後までは終わらなかったけれど、途中までは進められた。
こういう小さなことは、「できて当然」として処理されてしまいやすい。
だからこそ、意識しないと自分の中では、
できなかったこと > できたこと
になってしまいます。
仮に今日は30点の日だったとします。
やりたかったことの3割くらいしかできなかった。
そんなとき私は、
「あと70点もできなかった」
と考えてしまいがちです。
でも、その前に一回だけ、
「今日の30点は何だった?」
と考えてみてもいいのかもしれません。
出勤できた。
一つの作業を終わらせた。
分からないことを質問できた。
途中で集中が切れたけれど、休憩して戻ってこられた。
誰かに助けを求められた。
昨日失敗したところを、今日は間違えなかった。
30点には、30点分の中身があります。
それを確認してから、残った70点について考えればいい。
こういう話をすると、
「できなかったことを肯定していたら成長できないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
私も完璧主義なので、ちょっと分かります(笑)。
でも、できなかったことをなかったことにする必要はありません。
10個中8個しか終わらなかったなら、
「なぜ2個終わらなかったんだろう?」
と考えればいい。
時間の見積もりが甘かったのか。
途中で別の仕事が入ったのか。
一つの作業に時間をかけすぎたのか。
そもそも10個という予定に無理があったのか。
原因が分かれば、
「明日はこうしてみよう」
につなげられます。
大切なのは、
できなかった2個を振り返ることと、できた8個を消すことは別
だということです。
自分を甘やかすためではなく、正しく振り返るために「できたこと」も数える。
私はそのくらいの感覚でいいと思っています。
もちろん、毎日30点や80点を取れるわけではありません。
「いや、今日は本当に何もできなかった」
という日もあると思います。
体調が悪かった。
集中できなかった。
気持ちが追いつかなかった。
思わぬトラブルで予定が全部崩れた。
そんな日まで無理やり、
「でも私、今日も成長しました!」
と思う必要はないと思います。
できなかった日は、できなかった日でいい。
ただ、
「なぜ今日は難しかったんだろう?」
と考えることはできます。
疲れていたなら、休み方を考える。
仕事量が多すぎたなら、予定の立て方を変えてみる。
分からなくて止まっていたなら、次は早めに相談してみる。
できなかった一日から、次の自分が少し楽になるヒントを見つけられたなら、その一日は完全なゼロではないのかもしれません。
最近、私はこの言い方が結構好きです。
「今日はダメだった」ではなく、「今日はここまでだった」。
同じ一日でも、少し見え方が変わります。
「ダメだった」と言ってしまうと、その日全部に×をつけている感じがします。
でも、
「今日はここまでだった」
なら、続きがあります。
今日はここまで。
じゃあ、明日はここから。
それだけです。
仕事も成長も、毎日100点を取り続けるゲームではありません。
昨日よりできる日もあれば、昨日よりできない日もあります。
前に進む日もあれば、ほとんど進まない日もある。
それでも、全部つながっています。
私はたぶん、これからも100点を目指すと思います。
完璧主義を完全にやめようとも思っていません。
100点を目指すから頑張れることもあるし、
「もっと良くできないかな?」
と考えられるのは、自分の良いところでもあると思っているからです。
ただ、一つだけ気をつけたい。
100点じゃなかった日を、0点にしないこと。
80点なら、80点分できたことがある。
30点なら、30点分進んだことがある。
そして、ほとんど進まなかった日にも、
「今日はここが難しかった」
という情報が残ります。
できなかったことは、明日考えればいい。
でも、今日できたことまで消さなくていい。
できなかった日も、ゼロではない。
今日一日を振り返ったとき、
「できなかったこと」を数える前に、
今日できたことを、一つだけ思い出してみませんか?
0か100かで考えがちな私には、それくらいがちょうどいいのかもしれません。
CONTACT


