私はつい先日まで自動車の免許(AT限定)の保持者だった。というのも免許を返納したからだ。振り返ってみると私は車の運転には向いていなかったと思う。私はAT車全盛の現在乗るのはAT車がほとんどだから…でAT限定を選んだわけではない。本来であればMT車を運転できる普通の免許が欲しかった。しかしMT車を自由に扱えなかった。半クラッチという技があり、MT車を運転するには必須のテクニックである。これができないと自動車学校で次のカリキュラムに進めなかった。そこで教官から免許自体を諦めるかAT限定に切り替えるかこの二択を提示された。ここで多分MT車を運転できなくても社会生活を送るのにそれほど不自由はないだろうと判断し、私はAT限定運転免許を取得した。
しかしながら結果的には社会生活に支障がないという私の見立ては大きく外れることとなった。当たり前の話であるが車は一台だけで走っているわけではない。多くの車が走る中で、車の流れに乗って自分の車を運転する必要がある。それが私にはできなかった。結局半クラッチを軽々とこなす位の余裕ある(例えば明白な法律違反だが携帯電話のながら運転をしながらみたいな)人でないと車の流れの中で自分の車を流れに乗せて走らせることが出来ないのである。
それが出来なかった私は結論から言うと2回事故を起こした。一つは物損、もう一つは追突で追突でされた側の運転者(被害者)は鞭うちになり接骨院に治療に行った。私は一度だが自宅から一時間くらい離れた被害者の自宅まで菓子折りをもって謝罪に行った。振り返ってみるとこの程度の事故を起こしたことで済んで良かったのかもしれない。世の中には交通死亡事故を起こす人もいるのだから。
いまは車が自動運転化が進んでいてまた話が違うのかもしれないが、車の運転に限って言えば免許の取得時点でMT車をうまく運転できずAT限定を勧められるような方は、可能なら車の運転をしない人生を選択した方が良いのではと思ってしまう。車の運転というのは誰でも出来る建前になっているが、実はそれを難なく出来る人はそう多くないと私は実体験を基に感じている。
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