お暇な入院生活
入院して手術をしたばかりの頃は、動けなくて天井を見上げて音楽を聴いたり、ラジオで野球中継を聞いたりしかできなかったんです。友達が気を効かせて、当時はカセットテープにお気に入りの音楽をダビングして持って来てくれたりして暇を潰していました。
手術から2週間か?3週間で個室から2人部屋になると、コルセットを作成して完成したことにより、寝返り程度の稼働範囲で、趣味の1つでもある絵が描けるようになり、友達がスケッチブックと色鉛筆を持って来てくれました。
絵と言っても、らく書きみたいなもんだけどね。
この程度のもんよ。
何でも良いから絵が描けるようになったのは、凄く退屈しのぎにはなったね。矛盾だらけの絵だけど当時描いた中では一番気に入っているので残しました。
ちょっとだけ、凝ってみようと思って絵の上手な友達に少し良いデッサン用のスケッチブックと鉛筆を何種類かと練消しゴムと普通の消しゴムを買って来て!とお願いしました。
僕は、絵やデッサンは好きだけど模写が脅威的に下手クソなんです。頭の中にある物をつなぎ合わせて描くだけです。だから僕が描く物は矛盾だらけのこの世には存在しない物ばかりです。
当時の彼女には鰻と猫って言われました。
阪神ファンの僕には屈辱的に虎が下になってるけどね。
こいつは結構な時間をかけたぞ。ちなみに龍と虎です。鉛筆と消しゴムと手の指で描きました。ボカすのを覚えた物ではなかったかな。
この手の絵を描くと手が真っ黒になります。途中からティッシュでボカして消しゴムで消してって言う作業を繰り返して描きました。
最後に、年単位で描いた僕の中では最高傑作です。
凝視しないで、矛盾だらけだから
描いてる途中は、めっちゃつまらん!描き挙げてから色々付け加えていったり、修正していくのが、たまらなく楽しいです。人の顔を描くのが苦手で、これを描いた後から顔を描く練習をしました。
こんな入院生活をおくって僕のベッドの周りはクズだらけになっちゃって清掃員のおばちゃんには本当に申し訳ないと思っています。
ベッド上安静が一ヶ月ぐらいあって、そのあとリハビリや外へも出れるようになったけど少しずつ描いて、退院した今でも時々描いてます。
身体が不自由になっても人生が終わったわけじゃなくて、やろうと思えばいくらでもやれる事はある。絵だけではなく、工夫をして人の力を借りれば楽しい事はいくらでもできます。
意外と人って温かいよ。事故に遭って35年ぐらいかな?事故以前より良い人生を送っていると思わせてくれます。
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