こんにちは、キャリカク小田原オフィスです。
今日はライティング作業をメインで行っている利用者さんから「簡単なライトノベル的のキャラクター視点の文章の作り方」を教えてもらいました。

小説の書き方を教えてもらうなんてなかなかない経験でしたので、みなさんとシェアしたいと思います。
利用者のWです。皆さんは小説……特にライトノベル風に文章を書くとき気を付けていることはありますか? 三点リーダー(…←これの事です)を入力するときは二つで一個とかそういった基本的な文章の書き方とかありますよね。
ではキャラクター視点で文章を書くとき気を付けていることはありますか? 実はこれはそのキャラクターをどういった性格か端的に表すのに非常に重要なことです。キャラクターの性格によって同じキャラクターと接していたり、同じ場面でも感じ方がまるっきり違うからです。
一人称なら簡単です。一人称で書くときも地の文とセリフで一人称の表現を統一しましょう。僕、ぼく、ボク。俺、オレ、おれ……同じ言い方でも漢字とカタカナとひらがなで随分と受ける印象が違いますよね。
例:俺は慌てて階段を駆け上がった。早く……早くしねぇと間に合わねぇ。誰かが俺に声をかける。
「階段を駆け上がるな!」
教師の黒山だ。こんな時に……。
「うるせぇ! オレは急いでんだよ!」
地の文と最後のセリフを言っている人物は同じです。一人称が違うだけで別人に思えますよね。この表現だと地の文では硬派な男の感じですが、セリフだと結構今どきの不良に感じるとおもいませんか? これは漫画を描くときのセリフでもそうです。一人称はそのキャラクターを端的に表す紹介でもあります。ですので統一しなければなりません。そして背景描写もキャラクターによって違います。
日差しが顔にあたる。今何時だろう? 寒い……布団から出たくないわたしは腕だけ出してスマホを見た。7時30分……は? 30分? ヤバい! わたしはあわてて飛び起きた。
「遅刻しちゃう! 今日日直なのにぃ」
急いでパジャマを脱ぐ。ズボンに気を取られ転んでしまった。痛い……けど急がなきゃ!
部屋を出て、ダイニングまでたどり着くとトーストとコンポタを飲んで玄関まで急ぐ。
「なんでもっと早く起きないの」
お母さんのお小言が聞こえた。けど言い訳している暇ない。ごめんなさいと謝って玄関を開けた。
「行ってきます」
そういって清々しい太陽を浴びた。太陽を背に学校へ急ぐ。
日差しが当たる……忌々しい。私はスマホを見た。もうこんな時間か。仕方なく起きる。そういえば今日は日直だ。行きたくないが学校に行かなくてはいけない。体を起こし制服に着替える。ダイニングに行き、トーストとポタージュスープだけ飲み玄関の扉を開けた。
「なんでもっと早く起きないの」
うるさいな。私はごめんなさいと一応謝った。靴を履き玄関の扉を開ける……忌々しく燦燦と輝く太陽に背を向けて学校に急ぐ。
同じ場面、同じ母のセリフでもキャラクターの性格でこんなに違います。太陽と反対方向に行くときが特に顕著です。学校が楽しくてしょうがない明るいキャラクターは太陽が清々しく感じ、逆に陰気なキャラは学校がいやで、仕方なく向かうから太陽が忌々しく感じています。
三人称でも心理描写は可能です。しかしこの書き方でも視点があちこちにいかないで今語り手になっているキャラクターの視点で書くことが重要です。これはいわゆる三人称一視点というものです。この書き方でより多くのキャラクターの性格や雰囲気がわかります。やりかたは簡単です。さっきの一人称の文章をそのまま三人称の文に落とし込むだけです。やってみましょう。
冬が近くなり、朝が肌寒くなった平日。あかりは布団から腕だけ出してスマホを取る。ギリギリの朝7時30分。ヤバい! あかりは飛び起きて急いで支度した。
「遅刻しちゃう! 今日は日直なのにィ!」
急いで支度したせいかパジャマのズボンに足を引っかけて転んでしまう。痛い……けどこんなところでもたもたするわけにはいかない。いつもは可愛いヘアアレンジも今日は出来ない。色付きリップも塗れない……いや急いでリップだけは塗る。淡いピンクのリップクリームを出し愛らしい唇に塗る。
なんでアラームが鳴んないのよ。泣き言をぐちぐち心の中で言いながら階段をかけ降りた。そしてまた転ぶ今日はなんて日だ。
ダイニングに着くとあきれた様子の母がお小言を言う。
「なんでもっと早く起きないの」
それをBGMにトーストをポタージュスープで流し込みながらあかりはごめんなさいと謝罪する。
玄関に急ぎ靴を履く。扉を開けると清々しい太陽の陽光があかりを照らす。
「行ってきます!」
彼女はその陽光を背に走り出した。
(場面省略)みふゆはむくりと起き上がりスマホのロック画面を見る。もうこんな時間か……。彼女はため息を吐くと、のそりと布団からでた。今日は日直だ。遅刻するわけにはいかない。淡々と制服に着替える。また今日もあの騒がしい奴らと顔を合わせると思うと憂鬱だ。どうせ自分の事をひそひそいうにきまってる。そう思うと思わずため息が出る。目のクマがひどい……これは奴らのように遊んでいるわけではない。ただ普通に勉強をしているだけ。
階段をゆっくりと歩いて降り、ダイニングへ向かう。キッチンの母が振り返りみふゆに小言を言う。
「なんでもっと早く起きないの?」
その煩わしさに顔をしかめるが口答えせずに謝る。母のため息を音楽にパサパサしたトーストをドロリとしたポタージュスープで流し込む。これだけで精いっぱいだ。ごちそうさまといい玄関へ向かうと靴を履く。扉を開けたら太陽がみふゆを嘲笑うかのように暑苦しい。どうせならもう少し暖かくなればいいのに。
「いってきます」
彼女はその忌々しい太陽に背を向け歩き出す。
こんな感じです。結構違いますよね。制服に着替えるシーンも、食事のシーンも性格によって描写が変わります。制服に着替えるシーンではあかりはヘアアレンジが出来ないことを嘆き、みふゆはうるさいクラスメートのことを考えて憂鬱になります。食事もトーストとスープを飲むだけなのに、みふゆは美味しくなさそうです。そして最後の出発するシーンは彼女たちの性格の違いを最大限に描写できます。あかりは太陽が清々しくまたこの光が自分の道しるべかのような雰囲気ですが、みふゆは逆に太陽は自分を嘲笑っているかのように感じています。
結構簡単に小説って書けるものです。みなさんもぜひ挑戦してみてください。
今回はキャラクターを表す表現方法を教えてもらいました。創作の仕方や工夫などは人それぞれだと思いますが、ひとのやり方から新たに学べることもありますよね。
キャリカク小田原オフィスでもたくさんの利用者さんが作品を生み出しています。ライティング作業だけではなくデザインや動画編集も周りの一緒に働いている方からインスピレーションをもらえることもあります。皆さんもキャリカク小田原オフィスで仲間たちと楽しくお仕事してみませんか?あなたの作品や工夫したこともぜひ教えてください!キャリカク小田原オフィスでお待ちしております。
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