こんにちは!キャリカク藤沢南口の利用者Cです。今回は読書レビュー第二弾になります。お楽しみください。

約三週間前、私はこのブログで『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』のレビューをしたのを覚えているだろうか。(https://kyarikaku-blog.com/office-blog/blog-kyarikaku-fujisawaminami-36188/)元会社員で現・ドラァグクイーンの料理人シャールが、気まぐれに開店する夜食カフェ「マラン・カラン」で悩める人々に薬膳料理を振る舞う連作短編だ。今回は、そのシリーズの二冊目『女王さまの夜食カフェ』についてのレビューを書こうと思う。
春夏秋冬の全四話の連作短編のうち、今回は四分の三が「家族」をテーマにした物語である。悩める人々も、「同調圧力に従ってしまう派遣社員」「漫画家を目指して家を出た、老舗旅館の次男」「母親からの呪縛に苦しむ主婦」と様々だ。『二十三時の夜食カフェ』にも出てきた、シャールの友人である高校教諭も再登場し、彼もまた高校生の娘の進路に悩んでいる。そして、今回もまた料理がとてもおいしそうだ。蒸しケーキのトライフル、桃入りの冷たい甘酒スープ、大豆の竜田揚げ、特製ウスターソースをかけたトルコライス、冬の七種うどん……どれも、シャールがお客の体調や悩みに寄り添うメニューである。
「家族って、ときどき難しいわよね」とお客に寄り添うシャールもまた、家族の難しさを抱えていた。それがわかるのが、第四話「冬の七種うどん」だ。この話は、前話までの人々が、家族の難しさを語る会話が印象に残った。
「家族は一番近くにいる他人」
「親の心、子知らず」
「子の心、親知らず」
厳しい母親の死後に愛情を知った漫画家、発達障害の息子につらく当たってしまった主婦、そして、娘の突然の進路変更に賛成しきれない高校教諭。大事なことは、相手の話を聴くことなのだろう。漫画家は、兄嫁から母と兄の想いを知る。主婦は、息子の話を聴いてあげられなかったことに気づく。高校教諭は、娘の決めた進路を見守ることに決める。誰もに、シャールは料理を振る舞って傾聴する。そんな彼のやさしさが、暖かく染み渡るようだった。次巻『気まぐれな夜食カフェ』もすでに図書館から借りてあるため、読むのが楽しみである。
いかがでしたでしょうか。もしこのレビューが気に入ってくださったのなら、ぜひ読んでください。
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