先日、静岡県伊豆市にある「土肥金山(といきんざん)」を訪ねてきました。

江戸時代には徳川幕府の財政を支え、つい最近までの昭和まで掘り進められた歴史ある金山です。暗い坑道を歩き、当時の人々の手掘りの跡を目の当たりにして、私は今の自分の「働く姿」について大切なことを学びました。
今回は、土肥金山の歴史から学んだことを、ご支援をさせていただいていますB型事業所での活動にどう活かしていきたいか、3つのポイントでまとめてみたいと思います。
1. 「コツコツ」の積み重ねが大きな価値を生む
土肥金山の坑道は全長100kmにも及ぶと言われています。重機もない時代、ノミと木製の槌だけで硬い岩盤を数センチずつ掘り進めた気が遠くなるような作業。その一歩一歩の積み重ねが、やがて日本を支える黄金を生み出しました。
事業所での作業も同じです。一つひとつデータ送信や検品、清掃など、一見すると小さな作業かもしれません。しかし、その「コツコツ」とした継続こそが、確かな信頼と製品を作り、自分自身のスキルという「黄金」を形作っていくのだと勇気をもらいました。
2. 誰もが見えない「原石」を持っている
金山から掘り出されたばかりの状態では、それはただの岩石にしか見えません。しかし、そこには目に見えない微細な金が含まれています。それを粉砕し、精錬することで、ようやくあの美しい輝きが現れます。1トンの岩石から採取できる金はたったの約35gなのです。
これは、私たち一人ひとりの可能性にも似ています。「自分には何ができるだろう」と不安になる日もありますが、私たちはみんな、自分の中に「原石」を持っています。事業所での訓練や仲間との交流は、いわば自分を磨く「精錬」のプロセスです。焦らず、自分の中の輝きを信じて磨き続けていきたいと感じました。
3. 環境の変化を受け入れ、次に繋げる強さ
土肥金山は、資源の枯渇や時代の変化とともに採掘を終えましたが、現在は観光施設として姿を変え、多くの人に歴史と感動を伝えています。形を変えながらも、その土地の価値を繋いでいく姿には「適応する強さ」を感じます。
B型事業所での生活も、体調や環境の変化で立ち止まることがあるかもしれません。でも、土肥金山が時が経っても輝き続けているように、私たちも「今できること」を見つけ、一歩ずつ進んでいけばいいと思います。過去の経験を糧にして、新しい自分を作っていけるのだと教わった気がしました。
土肥金山には、なんとかつて世界一を誇った巨大な金塊(250kg!)が展示されています。あの圧倒的な輝きも、元を辿れば名もなき職人たちが暗い地底で流した汗から始まっています。
明日からの作業も、自分という「金山」を掘り進める大切な時間。土肥で感じた情熱を胸に、仲間と共に一歩ずつ、楽しみながら汗をかきながら歩んでいきたいと思います。
読んでいただきました皆様も、自分の中にある「黄金」をキャリカクで一緒に見つけていきませんか?
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