知識を集めることと実際に体験することはどのように違うのかを、今回は考えてみたいと思います。
知識を集めるのが好きな私
私はどちらかというと、体験して学ぶことより知識を集めることが好きです。好きなジャンルの知らないことを知り、もっと知りたいと思えるのが楽しいです。たまに図書館に行って知らなかったことを発見し、それを家などで調べる自己学習も好きです。
最近は、ノートをきれいに書くための参考書を数冊、図書館で借りました。その中で、付箋をはじめとする文房具の活用法がたくさん紹介されていて、自分はまだ使いこなせていないなと実感しました。これまで興味がなかった付箋の魅力にも気づくことができ、もっと使いこなしていきたいと思えました。知識として知っていたことと実際が違ったという記憶はあまりありませんが、「本当にこうなるんだ」という実感を、体験を通して得ることは何度もあります。
知識と体験、それぞれの良さ
知識を集めることには、空いている時間にいつでもどこでもできる気軽さという魅力もあると思います。一方、体験することは、お金がかかったり、時間が必要だったり、条件が多かったりして、なかなか踏み出せないと感じてしまいます。ただ、条件をそろえるのに労力がいる分、知識を集めるよりも倍以上得られるものがあるのではないかと思います。
体験の壁はお金、でも…
体験に踏み出せない一番の理由は、お金だと思います。留学や旅行に行きたいと思っても、お金が追いつかず、なかなか行けないことが何度かありました。国際系の高校と大学に通っていたので語学や文化への興味はありますが、実際に目で見て体験する機会は多くありませんでした。
そんな中、高校のときに学校を通して、一週間オーストラリアへ語学留学をしました。行く前は不安や心配がありましたが、クラスメイトが一緒だったこともあり、不安を感じずに過ごすことができました。現地の学校生活を目の当たりにして、日本との違いを肌で感じられたのも貴重な体験でした。体験のハードルを下げるには、公共の施設や、さまざまな制度を活用することが一番手軽な方法ではないかと思います。
ピアノから吹奏楽へ
私は学生時代、ピアノを習い、吹奏楽をやっていました。吹奏楽をやっていなければ、吹奏楽で使う楽器の種類やその音を知らなかったかもしれませんし、そもそも吹奏楽に興味を持たなかったかもしれません。吹奏楽に興味を持ったのも、小さいころに両親がピアノを習わせてくれたおかげだと思っています。
吹奏楽で担当していたのは、サクソフォンです。もともとは低音楽器を希望していましたが、身長が低いこともあり、中学校の吹奏楽の先生にアルトサックスをすすめられたのがきっかけでした。
初めてのステージとソロコンテスト
初めてコンクールのステージに立ったのは、中学1年生のときです。その前にピアノの発表会で舞台に立った経験があったため、緊張はしたものの、何もできなくなるほどではありませんでした。客席は意外と見えず、いつもの仲間といつもの演奏をする、という平常心で毎回臨んでいました。
中学3年生のときには、ソロコンテストにアルトサックスで出場しました。ステージに仲間がいることが当たり前になっていたので、初めて一人で一曲を演奏するのは、とても緊張しました。文章にすると簡単に見えるかもしれませんが、3、4分間を一人で演奏し切るのは大きな挑戦でした。それでも、緊張を乗り越えた先には、楽しい気持ちや「聴いてほしい」という前向きな気持ちが待っていることも知りました。また、サックスはピアノと違って息を使う楽器です。緊張すると呼吸が浅くなるため、ピアノとは違った難しさがあることも感じました。こうした経験から、練習を重ねれば本番での自信になることを、身をもって実感しました。
私の性格であれば、ステージの上で演奏なんてしたくないと思うタイプです。それでも、ピアノやサックスという相棒がいればステージで演奏できると思えるのは、何度かステージに上がった体験があるからこそだと思います。

体験したからこそ分かること
今はYouTubeなどで演奏を聴くことができますが、それぞれの楽器の音色や音域まで深く知ることは、学ぶだけでは難しかったのではないかと思います。「こんな音色なんだ」「こんな音域なんだ」といった発見は、吹奏楽をやっていたからこそ得られたものです。
興味は連鎖する
吹奏楽を知っていたことで、マーチングバンドにも興味を持ちました。通っていた学校では座って演奏する吹奏楽しか行っていませんでしたが、ときどきYouTubeでマーチングバンドを検索して視聴しています。こうして考えると、興味や体験したいと思うことは、過去の経験に基づいて連鎖しているのかなと思います。
理科の実験に見る「体験する学び」
学びにおける体験や経験は、理科がいちばん分かりやすいかもしれません。理科には座学があり、さらに実験という体験で学ぶ時間があります。実験をすると、想像だけでは足りない部分を補ってくれます。
細かい内容までは思い出せませんが、リトマス紙の色が変わる様子や、アルコールランプのふたを閉めると火が消える様子は、今でも目に浮かびます。塩を取り出す実験をした記憶もあります。教科書の文章だけなら忘れてしまいそうなことでも、色の変化や火が消える瞬間を実際に見たからこそ、覚えているのだと思います。実験は、視覚や聴覚、嗅覚といった五感で感じ取ることで、記憶に定着するのではないでしょうか。
知識と体験をつなげて
知識と体験を結びつけると、自分の知識が確かなものだと証明するきっかけになると思います。
今は、さまざまな試験を受けてみたいと考えています。試験を受けることで、実際に経験しなくても、持っている知識を認めてもらえるような気がするからです。アロマテラピーやITパスポートに興味があり、検定にも積極的に挑戦してみたいです。知識を集めることが好きな私にとって、試験は知識を形にする、ちょうどよい「体験」なのかもしれません。

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