キャリカク中村公園に朝向かう途中、10円玉をひろった。
ごくたまにお金をひろうことがある。でもたいがいは1円玉だったりする。
そんなわたしも一度だけ高額なお金を拾うチャンスがあった。
数年前まだ道交法が厳しくなるまえに歩道を自転車で通行していた。
キチンと左側通行をしていた。
歩道を走るのは国道を走る車のスピードが異常にはやく
車道通行が怖かったからだ。
一台の車が猛スピードで後方から走ってきた。
わたしはその車に注目した。
後席の窓からなにかばらまいていたのだ。一万円札だった。
財布からなのか枚数は10枚から20枚。
なぜわかるかというと誰よりもお札が好きなので凝視していたからだ。
ドライバーは気にしていないのか気が付いてないのかそのまま走り去ってしまった。
お札は歩道側の植木にひっかかっている。
周りを見渡すと誰もいない、というわけではなかった。
植木のそばに造園業のおじさんたちが。一枚二枚とお札を拾っていく。
この日ほど造園業に憧れたことはなかった。
ちょっとしてUターンしてきた車にお札を渡すおじさん達。
一枚くらいごまかしてやしないだろうかとまったく関係ないわたしは心配してしまう。
ていねいにお礼をしながら帰っていく車。
キチンと謝礼金はもらったのだろうかと心配になるわたし。
お札に縁のない生活はこれからもまだまだ続く。
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