~ラジオ体操に挑んだB型の利用者たち~
その日、施設には一つの課題があった。
「どうすれば暑い夏を利用者さんに乗り越えてもらえるのだろう」
健康の為にも体を動かしてほしい。
しかし人はそう簡単には動かない。
「今日はちょっと・・・」
「また今度・・・」
そんな声もあった。
そこでスタッフは考えた。
そして生まれたのが「ラジオ体操スタンプチャレンジ」だった。
「1回参加すればスアンプ1個」
特別な条件はない。
ラジオ体操に参加する。
それだけでスタンプが一個押される。
だが、そこにはもう一つの秘密があった。
スタンプ5個で、アイスがもらえる。
「アイス・・・・?」
その言葉に利用者たちの目が変わった。
ポン。
カードに最初の一個が押された。
「あと4個」
小さな一歩だった。
しかしそれは確かな一歩。
2個、3個、4個。日々のラジオ体操。
音楽が流れる。体を動かす。そしてスタンプを押す。
「あと一個でアイスですよ!」
その言葉が背中を押した。
そして運命の日。
ラジオ体操終了。
スタッフがカードを確認する。
5個。
ついに目標が達成された。
「アイスゲットです」
歓声が上がる。
そこにあったのは、ただのアイスではなかった。
毎日の参加。積み重ねそして、「自分にもできた」その達成感。
その一つ一つが5個のスタンプに込められていた。
物語は終わらない。
アイスを手にした利用者が翌日またラジオ体操にやってくる。
スタッフは新しいスタンプカードを手渡す。
また挑戦は始まった。また5個を目指す。
5個のスタンプ。その先にあるのは、アイス。
そして何より「今日も参加できたという一人一人の笑顔だった」
ラジオ体操の音楽は今日も施設に響いている。
挑戦は続く。
プロジェクトX風に、田口トモロヲのまねで、声に出して呼んで下さい。
職員T
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