最近、AIを使ってイラストを作る機会が増えました。
「AIにお願いすれば、簡単に理想のイラストを作ってくれる」
最初はそんなイメージを持っていました。
実際、AIに「こんな女の子を描いて」と文章でお願いすると、数秒~数分でそれらしい画像が完成します。
「すごいな。これなら簡単じゃん」
……と思ったのも束の間。
全然思い通りにならない。
顔が違う。
髪型が違う。
ポーズが違う。
思った通りにいかない。
「いや、そこ変えなくていいんだけど……」
そんなことが何度もありました。
そこで今回は、実際にAIでイラストを作りながら感じた、
「結局、AI画像生成で大切なのは何なのか?」
について書いてみようと思います。
AI画像生成を知らない人からすると、
「AIに絵を描いてもらう」
というのは何となく分かっても、具体的にどうやっているのかは分かりにくいと思います。
基本的には、AIに文章で「こういう絵を作って」と伝えます。
例えば、
長い黒髪の女性
青い目
白い服
笑顔
正面を向いている
アニメ風のイラスト
こんな感じです。
するとAIが、その文章を参考にして画像を作ってくれます。
これを「プロンプト」と呼びます。
簡単に言えば、
プロンプト=AIへの指示書
みたいなものです。
「じゃあ、細かく指示すればするほど、理想の画像になるんじゃない?」
最初は自分もそう思いました。
そこで、作りたいキャラクターについて、できるだけ細かく説明してみます。
髪の長さ。
髪の色。
目の色。
服装。
表情。
ポーズ。
カメラの位置。
背景。
イラストの雰囲気。
「これだけ説明すれば、さすがに近い画像ができるだろう」
そう思って生成してみます。
すると……
それっぽい画像はできる。
でも、
「なんか違う」
んです。
キャラクターの雰囲気は近い。
髪の色も近い。
服装も近い。
なのに、元々作りたかったキャラクターとは違って見える。
AI画像生成をやっていると、この「なんか違う」という感覚にかなり悩まされます。
文章だけでは難しいなら、元になる画像をAIに見せればいい。
そう考えました。
例えば、すでに完成しているキャラクターの画像を用意します。
そして、
「このキャラクターを参考にして、別の雰囲気で描いて」
という形でAIにお願いします。
すると、文章だけで作るよりも、かなり元のキャラクターに近づきました。
「おお、これはかなり使える!」
と思います。
ところが、ここでも問題が出てきます。
元画像では、キャラクターが画面いっぱいに近い状態で描かれている。
ところがAIに描き直してもらうと、
なぜかキャラクターが小さい。
画面の中にちょこんと立っています。
「いや、もっと近くで描いてくれ!」
と思って、指示を変えてみます。
すると今度は、
近くなりすぎる。
顔だけが大きくなってしまったり、体が途中で切れてしまったりします。
AIは言われた通りにしているようで、こちらが意図した「ちょうどいい」を理解してくれるとは限りません。
ここで一つ分かったことがあります。
AI画像生成は、単純に「文章で説明するゲーム」ではない。
ということです。
AI画像生成では、文章以外にもいろいろな要素があります。
例えば、
簡単に言えば、絵を描く人そのものに近いイメージです。
モデルが違えば、同じ指示を出しても完成する絵の雰囲気が変わります。
アニメっぽい絵が得意なものもあれば、リアルな人物が得意なものもあります。
少し難しい言葉ですが、簡単に考えるなら、
「AIに特定の特徴を追加で覚えさせるためのもの」
と考えると分かりやすいです。
例えば、特定のキャラクターの特徴や、特定の絵柄を出しやすくするために使います。
ただし、ここにも落とし穴があります。
強くすればするほど良くなるわけではありません。
実際に試してみると、
「もう少し強くしたら元のキャラクターに近づくかな?」
と思って強くした結果、
逆に元の画像から離れてしまう
こともあります。
AIって難しい。
これも意外と重要でした。
縦長の画像を作るのか、横長の画像を作るのか。
キャラクターを大きく見せたいのか、小さく見せたいのか。
同じキャラクターでも、画像のサイズや構図によって見え方が変わります。
「キャラクターをもっと大きくして」
と文章で伝えるだけではなく、
最初からどういう画面にしたいのかを考えること
も大切だと分かりました。
ここまで色々試してみて、最初に思っていたことが少し変わりました。
最初は、
「AI画像生成=上手なプロンプトを書くこと」
だと思っていました。
でも実際には、それだけではありませんでした。
| 変えたもの | 結果 |
|---|---|
| 指示する文章 | キャラクターや構図が変わる |
| 元画像 | 元のキャラクターへの近さが変わる |
| AIのモデル | 絵そのものの雰囲気が変わる |
| LoRA | 特定の特徴が強くなる |
| LoRAの強さ | 強すぎると逆に崩れることもある |
| 画像サイズ | キャラクターの見え方が変わる |
つまり、
一つの設定だけで全部が決まるわけではない
ということです。
AI画像生成を始めたばかりの頃は、
「完璧なプロンプトを書けば、一発で理想の画像が出てくる」
と思いがちです。
でも、実際にはなかなかそうはいきません。
むしろ、
「一回作ってみる → 違うところを探す → 一つだけ変えてみる → もう一度作る」
この繰り返しのほうが重要でした。
例えば、
「顔はいいけどキャラクターが遠い」
なら、まず構図や画像サイズを調整してみる。
「キャラクターは近いけど、絵柄が違う」
なら、モデルやLoRAを見直してみる。
「元のキャラクターに似ているけど、目の色が違う」
なら、そこだけ指示を調整してみる。
全部を一気に変えるのではなく、
「どこが違うのか」を一つずつ探していく。
これが意外と大切でした。
AI画像生成を始める前は、
「AIが全部やってくれるんだから、人間は指示するだけ」
くらいに思っていました。
でも実際にやってみると、むしろ逆でした。
AIが作った画像を見て、
「ここは違う」
「これは良い」
「じゃあ次はここを変えてみよう」
と考える必要があります。
つまり、
AIに絵を描いてもらうというより、AIと一緒に絵を作っていく
という感覚に近いです。
今のところ、自分がAI画像生成をやっていて一番大切だと思っているのは、
「最初から完璧な画像を作ろうとしないこと」
です。
プロンプトも大事。
元画像も大事。
AIのモデルも大事。
LoRAも大事。
画像サイズも大事。
でも、それ以上に、
「何が違うのかを見つけて、一つずつ調整する」
ことが大切だと思います。
AI画像生成は、ボタンを押せば全部完成する魔法ではありません。
何度も失敗します。
「なんでこうなった?」
と思うこともあります。
それでも、少しずつ調整していくと、
「これだ!」
と思える画像が出てくる瞬間があります。
その瞬間が、AI画像生成の面白いところなのかもしれません。
これからAI画像生成を始める人には、
「最初から完璧な絵を作ろうとしなくて大丈夫」
と伝えたいです。
まずは一枚作ってみる。
そして、
「どこが違う?」
と考えてみる。
そこから少しずつ直していけばいい。
自分もまだ試行錯誤の途中ですが、これからも色々な方法を試しながら、理想の一枚に近づけていきたいと思います。
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