利用者のGです。
私は言語について学ぶことが好きで、言語に関する本も読んできました。
するとわかってきたのは「言語から幅広く色んな事を学ぶことができる」ことでした。
今回は「言語から幅広く学ぶ」をテーマにして、その例を書いていきたいと思います。
英語だと「牛」という動物名は「cow」か「ox」ですが「牛肉」という食品名は「beef」となります。
しかし、英語には肉を意味する一般的な単語として「meat」があります。
日本でも「ミートソース」や「ミートドリア」など、ごく普通に「ミート」は使われていますね。
となると「牛肉もmeatでまとめて『cow meat』や『ox meat』にすればいいじゃん。なんでbeefなんて余計な単語を使うのよ」という疑問も湧くと思います。
しかし、牛肉を「cow meat」などでなく「beef」で示す理由は、実は英国の歴史が関係しているのです。
1066年、北フランスに領土を所有していたノルマン人のウィリアムが、イギリスを征服して、英国王ウィリアムとして即位しました。
そして、ノルマン人はフランス語を話していたので、イギリスの公用語もフランス語へと変化し、公式な文書は全てフランス語で書かれるようになりました。
このように書き言葉としての英語は、ほとんど消滅しましたが、一般庶民は話し言葉としての英語を使い続けていました。
そして、食用肉のための家畜を飼育してたのは一般庶民でしたが、調理された食用肉を食べるのは上流階級のフランス貴族が多かったのです。
こういう身分的背景から動物名を示す「cow,ox」と、食用肉を示す「beef」が区別されるようになりました。
cowとoxは古英語より伝わる英語本来の単語ですが、beefはフランスから借用された単語となります。
大学受験や英検の勉強で、英単語や文法をたくさん覚えようとした過去は、恐らく多くの人が経験してると思います。
しかし、その単語や文法が発生した時代背景などは考えず、ただ暗記していた人が多かったのではないでしょうか。
英語を含めた語学の勉強が、ただの単語や文法の暗記だけにとどまっていては、これほど勿体ないことはありません。
語学や言語を学ぶことは、その国や民族の歴史、文化、価値観、政治など多岐な物事を学ぶことでもあるのです。
もし「言語を勉強したい」と思っている人がいらっしゃるなら、ただの暗記に終わらないよう色んな方面の分野を意識しながら勉強するのが、とても大切ではないでしょうか。
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