10/17(木)
ところでこの『あなごのねどこ』、明治時代に建築された(!)長屋を宿泊にも供せる仕様にリノベーションを施したと謳っているが、さもありなん。『あなごのねどこ』を名乗る前からもこの家に遺した森羅万象が、歩んできた幾千もの時間を黙して語っていた。
この日の瀬戸内の空は雲は若干あるものの、それが却って時期相応に『快適に』暑かった。”海の見える
街”の風景を眼下に望みつつ階段をのぼり、千光寺を目指した。道中、袋小路に続く洋食屋の「尾道限定」
の文字に思わず食指が動き、瀬戸内レモンのフラッペをオーダーした。
落とせば割れてしまいそうな脆弱で透明な器に、これでもかと言わんばかりにふんだんと盛られている
瀬戸内レモンのソルベを前にして、値段の是非を詮索するのは最早野暮でしかなかった。
一杯のフラッペに関わった全ての方々に、感謝の「ご馳走様でした」を。m(_ _”m)

マンガ出身のアニメ『ぽんのみち』の聖地も尾道。
因みにこのお三方全て、アニメ版『ウマ娘』を兼任している(左からビワハヤヒデ、ナイスネイチャ、キングヘイロー)。



『階段のある風景』も尾道ならではの、未来に遺したい財産です。






瀬戸内を一通り見て回ってからも我ながらまだ物足りてなかったようで、姫路で途中下車を敢行、その
まま姫路城見物と相成った。天守閣までの階段をヒーヒー言って上っている自分のすぐ隣で、宛ら仁川
の坂をも物ともしない若駒の如き修学旅行(?)の小学生の脚力が何とも羨ましくて仕方がない。
この日は姫路に来た痕跡をどんなカタチであれ残したかったので、あなご丼を異国の女性の旅人と相伴
に与ることにした。
この日は最後までよく晴れていて、新快速が子午線をまたぐ※頃には茜色の空が仲秋の須磨浦を染め上げていた。
※東経135度子午線が山陽電鉄人丸前(ひとまるまえ)駅ホームに対して垂直に貫通しています
振り返れば、同じ二泊三日といえども幼い頃のそれに比べれば幾分味気なくなった気がするの
は、長年にわたって旅路の主役を勤め上げたブルートレインが絶滅し、新幹線にその座を譲って久しい
ことも、多からずもあるのかもしれない。

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