利用者のGです。
私はノンフィクションを中心に本を読みますが、ジャーナリストの池上彰さんや「今でしょ!」で有名な予備校講師の林修さんの本も読んでいます。
そういった方々の本には共通していることがありました。
それは「否定しない」ことです。
具体的にどういうことなのか、それを説明していきたいと思います。
池上さんは過去に東京工業大学で学生に授業を行っていました。
授業では「原子力発電所の再稼働は必要か」など、とあるテーマをもとにして学生に討論をさせていました。
そのなかで池上さんが大切にしていたのは「否定しない」ことでした。
原発に対する賛成派にも反対派にも「なるほど」「そういう考え方も確かに良いですね」などと返答し、否定しません。
そして、この「否定しない」を軸にすることで賛成派と反対派から色々な意見が飛び出し、活発で良い議論ができたようです。
これこそが対話です。
SNSなどで繰り広げられるレスバは、単に相手や意見を否定してるだけであり、対話でもなんでもなく、ただの挑発や扇動です。
林さんは「受験必要論」という本で、ゲームと読書の違いについて話していたことがありました。
林さんいわく「もちろん、ゲームにも良質な作品はあるので、ゲームを全面的に否定はしません。しかし、与えられることが文字だけの読書に比べて、ゲームはキャラなどの視覚情報が予め与えられています。なので、ゲームのほうが自主的に頭を使わず、思考力や考える力が育ちづらいという点は、否定できません」という意見でした。
私は林さんのこの言い方に知性を感じました。
知性に欠けた人間なら「ゲームなんてくだらない」と一蹴して、ただ否定するだけでしょう。
しかし、林さんは「ゲームの全てを否定はしない」という前提を述べて、そのうえでゲームに関する主張を述べています。
これは林さんが「ただ否定することは、自分勝手で思いやりに欠ける行為だ」という意識を持っている証拠でしょう。
林さんは予備校講師として生徒に教えるうえで、甘くない受験の世界で厳しい態度を取ることもあるでしょうし、林さんも厳しさをモットーに掲げているようです。
しかし、決して生徒をただ頭ごなしに否定したりする人ではないことが、先ほど述べたことからわかりますね。
池上さんと林さんは日々の勉強を積み重ね、確かな実力や地位を手にしました。
この二人は競争に勝った人物と言えるでしょう。
しかし、それにより決して天狗や傲慢になることなく、人間として最も大切な思いやりをこの二人は持ち続けています。
この点は真似したいところですね。
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