ここ数年でしょうか。「こころの健康」に対する関心が集まっているように感じます。それは、コロナ禍を経験したことで、加速がついたのではないでしょうか。
私自身が精神障がい者であり、「こころを健康な状態に保つコト」に対して、積極的に取り組んでいたり、周囲の人の「こころの健康」に敏感に反応するようになりました。
国も積極的に「こころの健康」に関する情報発信をしているのですが、「何か私にできることはないか?」と思い、色々なモノを見聞きし調べていく中で、誰もが学べ、日常生活に役立つテクニックを教えてくれる機会があることを知りました!
今回のブログでは、国が主導し「無料で」学べる機会と、それによって得られる「資格」についてご紹介したいと思います。

『ゲートキーパー』とは〝悩んでいる人に気づき、声をかけてあげられる人のことで「命の門番」とも位置付けられています。悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援する人〟のことです。
「命の門番」とも言われている通り、悩んでいる人が、悲しい選択を選んだり結末を迎えてしまう前に、物理的にも気持ち的にも「寄り添う」コトをすることで、その選択を選ぶことに対して思い留まっていただき、生きることを一緒に考える、そんな役割を担っています。
ゲートキーパー養成研修は、厚生労働省が主導し、各地方自治体が実施するのですが、初級・中級・上級という格付けがされており、中級・上級になると、対面にて実際のシチュエーションなどを設定したロールプレイ(心理劇・役割劇)なども取り入れられており、かなり実践的なものです。
何を隠そう、私、初級・中級・上級を全て修了いたしました!!

『心のサポーター』とは〝メンタルヘルスの理解を広めていき、こころの不調で悩む人が話しやすい環境をつくっていく〟コトを目的としています。
近年、こころの不調を抱える方が非常に多くおられます(私もその一人)。こころの不調はだれでもなりうる病気であるにもかかわらず、偏見や差別の対象となっているのも事実です。
実はこころの不調を抱えているにも関わらず、偏見や差別を恐れ、なかなか身近な人に相談できなかったり、自分自身のことをありのままに開示して人間関係を築くことが困難な方もおられます。
そんな方々が社会生活を送りやすくしよう、という目的の一つとして開始された事業の一つです。
心のサポーター養成研修は、厚生労働省が主導し、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターが実施しています。こちらも実施主体は各地方自治体となっております。
前述の「ゲートキーパー養成研修(初級)」の研修会と同時に行われることが多く、ゲートキーパー養成研修(初級)を受講終了すれば、あなたはもう「心のサポーター」なのです!
何を隠そう私、こちらの養成研修は終了しており、かつ、指導者研修も受けましたので、講師として皆様にお伝えする立場でもあるのです!!

『つながりサポーター』とは〝孤独・孤立についての理解・意識や気運を社会全体で高めていくため、孤独・孤立の問題について知識を身につけ、身の回りの人に関心をもち、できる範囲で困っている人をサポートする〟コトを目的としております。
「孤立」と「孤独」というのは、とても似ている意味のようにとらえがちですが、実は厳密にいうと違う意味になります。
「孤立」というのは”状態”を示しており「孤独」というのは”気持ち・主観”を表しています。
ですので「孤立」しているけれど「孤独」ではないということもあり得るのですが、一般的には「孤立」していると「孤独」を感じている場合が多いのも事実です。
つながりサポーター養成講座は、内閣府が主導となり、つながりサポーター養成講座をうけたコトがある人であれば、誰でも講師になれたり、内閣府の「孤独・孤立対策推進室」に登録すれば、どのような団体でも主体として実施可能です(ただし実施団体数に上限あり)。
また、これは意外に知られていないことなのですが、2024年春に「孤独孤立対策推進法」という法律が制定され、その法律に基づいて行われるようになったのが、この事業なのです。
何を隠そう私、こちらも終了しておりまして(笑)今後、このような活動を広めていきたいとも考えています。

世界精神保健連盟が、1992年より、メンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めました。
そして、『シルバーリボン』は脳や心に起因する疾患(障害)およびメンタルヘルスへの理解促進を目的とした運動のシンボルです。
ぜひ、このことも付け加えて覚えていていただきたいと思います。

5.私の思い
私は過去に、悲しい選択をしようと試みた経験があります。
その時というのは、まさに「孤立」し強く「孤独」を感じていました。それ以外のコトが考えられなくなり、自分自身の抱える苦しさや悲しさ、そして将来への悲観という気持ちの波に飲み込まれてしまい、他のコトが考えられなくなっていました。
しかし、ふと顔を上げたとき、自分の生きる道や人生の選択肢には、誰かを頼ったり時には行政や福祉制度のお世話になったりと、「生きやすさのお手伝いをしてくれる手段」はいっぱいあることを知りました。そして道が閉ざされたわけではない、と思うようになり、「何かを諦めるのはホントにホントの最終手段だ」と考えるようになりました。
自分自身の経験を通して、また、これらの研修・講座に参加してみて、私が皆さんにお願いしたいのは、もし周りにこころの不調を抱える人がいたら、まずはその方のお気持ちや感情を否定せず、受け止めていただきたい、ということです。
「そんなこと考えちゃダメ」とか「そんな風に思うのは間違っている」など、『あなたご自身の価値基準や一般論を押し付ける』のではなく、目の前で苦しんでいる人のお気持ちを想像し対応していただきたい、と思います。
また、あなたご自身がこころの不調を抱える人であるならば、心配してくださる方や手を差し伸べてくれる方のお気持ちを大事にしていただいて、差し伸べていただいた方の手をしっかりと握り返し、ありのままのご自身で助けを求めていただきたい、と思います。

6.終わりに
今回のブログで紹介しました研修・講座というのは、一般市民向けです。参加・受講するにあたって、特別な資格や能力は必要ありません。また、無料で参加できるというのは、非常に魅力的だと思います。
そして何より私が「良いな」と思うのは、まったくの見ず知らずの人たちと、同じ空間を共にし、何か一つの目標に向かって取り組むという機会が、思いもよらぬ形で自分自身の可能性を広げたり、世界の見え方が変わるものだということです。
お一人で参加・受講するというのは勇気のいることです。
しかし、思い切って「私は、こんな人間です!」とアピールし(笑)初対面の方々と交流を持つと、ご自身の成功体験として自信にも変わります。
皆さんもぜひ、参加してみてください!!
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