「ガラガラ~!んん~♪いい香り♪」
銭湯の引き戸を開けると、柑橘系の甘く爽やかな香りが漂っていた。
毎年、冬至には家族で銭湯に行っていた我が家。
大人になって一人暮らしをしてからも、冬至の日にはスーパーで「お風呂用」と書かれたゆずをカゴに入れ、一人でゆず湯を満喫していた。
ところで、なぜ冬至にゆず湯に入るのでしょう?
冬至は一年で昼の時間が最も短い日。昔から、この日を境に運気が上向くと考えられてきました。
ゆず湯には「冬至」と「湯治」、「ゆず」と「融通」をかけた語呂合わせがあり、厄を払い、健康を願う風習として広まったといわれています。
また、冬至には「ん」のつく食べ物が縁起が良いとされ、かぼちゃ(なんきん)やれんこん、にんじんなどが食べられます。
ちなみに、ゆずの皮に含まれる成分は肌を刺激することも。敏感肌の方は、ゆずを切らずに丸ごと浮かべるなど、工夫して楽しみたいですね。
子どもの頃は、ただいい香りのお風呂だと思っていたゆず湯。
そこには、寒い冬を元気に乗り越えたいという昔の人の願いが込められていたんですね。
今年の冬至も、ゆずの香りに包まれて、ほっこり温まりたいものです。

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