私は昔から沢山の夢を持っていた。
確か一番最初は『セーラームーンになりたい』だったかな(笑)
そこから……💭
人魚姫(海を自由に泳ぎたいから)
くノ一(運動神経抜群になりたかったから)
アイドル(歌って踊ることが好きだから)
などなど、将来の夢はめまぐるしく変わっていった。
そんな移り気な私でも、1つだけ本気でなりたいものがあった。
それが『声優』だ。
小学生の頃に運動会のアナウンスを任せられ、それを祖母に褒められてから声の仕事に興味を持った。
そして同じ時期にアニメにハマった。昔から自分に自信がなかったので、自分ではない何かになれる(演じられる)声優というお仕事が羨ましかった。
昔はダンスを習っていたし、歌うことも好きだから歌って踊ることもやってみたかった。
中学の時は『声優』について一生懸命調べた。事務所はどういうところがあるのか、事務所に入ってデビューするにはどうしたらいいのか、役を勝ち取るには何が必要なのか、全て調べて紙に纏めていた。
高校では学祭のステージに1人で立って、スタンドマイクを使って歌を歌った。
必死で煽って歌っていたら野外ステージが溢れかえっていた、外は土砂降りだったのに。それがどうしようもなく嬉しかった。
本気で声優の仕事がしたいと思い始め、広島の専門学校に見学へ行ったり、『通いたい』と両親に相談したこともあった。
しかし、声優は収入の安定した職業ではないこと、そして本当になりたいなら東京の専門学校へ行かないと難しいこと、金銭面で専門学校に行けないことなどが判明し、猛反対された。
私は中学のころから既に精神疾患を抱えていたので、単身で上京することも、バイトで学費を稼ぐことも難しく、泣く泣く諦めた。
この病気さえなければやりたいことなんて沢山あったのに…と今でも悔しい気持ちになる。
諦めたとはいってもすぐに声優から心が離れるはずもなく、暫くは声優のことについて色々調べる日々が続いた。
このキャラクターの声はこの人がやっているんだ。
え!この人ってこのキャラクターもやっているの!?
この人の演技って凄いなあ……。
とか、色々感じた。
そして気付いたら声優そのもののオタクになっていた。(爆笑)
それから10年の時が経ち、立派な声優オタクが出来上がったというわけだ。
基本的には推しにキャーキャー言っているが、活躍している推しを見ると時たま『私も病気じゃなかったらあそこに立っていた未来があったのかな』と悲しくなる時がある。
いつか病気が治ったら絶対声優を目指そう、と思っていたが、とうとうその『いつか』が来ることはなかった。
今や声優になるのには年齢制限が設けられることがほとんどだ。当然もう手遅れだった。
過ぎてしまったことは仕方がない、割り切るのは難しいけれど 現世では声優オタクを全うしようと思う。
でも、欲を言うならせめてどこかで声に関する仕事がしたい。
演技でも、歌でも、ラジオでもなんでもいい。何か出来たら報われるなと思った。
いつかご縁がありますように。

(この画像のこの声優さん、どこ向いて演技してんだ……。)
投稿者:すいすい
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