一話三部始まり
「美琴ちゃん鶴巻さんの話を聞いた時から、なにかずっと考えている様子だったよ〜?たぶん鈴蘭ちゃんのお父さんが何処に行ったのか思案してたのかも~亡くなってる可能性もあるから別行動取ったんじゃないの~」
「おい!お前ら刑事として手伝ってるんだからちゃんと、ついて来い」
神山さんはそういうと大山さんの家に行くようにとパトカーに俺たちを乗せた。
「多分美琴は真相にたどり着いたのかもしれないな、俺たちと別行動をとるなんてほかに考えられない」
美琴は真相にたどり着いた?あの話だけでたどり着いたのか?鶴巻さんの言葉だけで…あいつは頭が切れるやつだ、きっとそういう可能性は無くはないな。
「それよりも大山の事情聴取だな…鶴巻さんは二ヶ月前に勇人さんと口論になっていた。そしてそれが裏切るとか信頼関係だ。怪しいが決定的な証拠や証言はない。曹操お前も気づいてるんだろ?この事件は失踪事件じゃない!殺人事件だと!」
そう考えてはいるが結局は証拠がすべてだ。失踪事件の可能性は否定できない!美琴の別行動はシュレーディンガーの猫だ。量子学の問題で、箱の中に50%の確率で死ぬ毒の発生装置を蓋のしまった見えない箱に猫を入れる。50%で死ぬ毒だ。箱を開けないと生きているのか、死んでいるのかわからない、それをシュレーディンガーの猫という。
あいつの別行動は確認しなければわからない…少し使い方は違うと思うが大体はそうだ。
「美琴は真相にたどり着いたのか?兄ちゃん」
「多分な…でもあいつは何で真相にたどり着いたんだ?あの話のどこに答えがあった」
「そろそろ大山の家に着くぞ」
「刑事だが、鈴蘭勇人さんの事で知りたいことがある最近何か変なことはなかったか?」
「あいつに何かあったんですか?最近見ないからおかしいと思ったけど?そもそもあいつは…まあこれは関係ないですね」
神山さんはため息をついた。
「あのなあそれは警察が決めることだ。一般人が決める事ではない」
「なら…あいつは横領をしているといううわさが流れていたんです。でもあくまで噂です。本当かどうかわからないですから。混乱させたくなくて言わないといったんです」
俺は横領、懐が暖まっているのには本当に鈴蘭さんは横領していたのだろう。
「噂か…その噂に信ぴょう性はあるのか?もしあるなら勇人は横領をしていて家族をおいて夜逃げをしたと考えられる」
「夜逃げとかなに言ってるんですか?」
あれ?そういうやあの人失踪したって言ってないのに「どこかに行ってるんじゃないですか?」言ってたなでも一ヶ月前だ…もう少し聞き込みをしないとな。完璧な証拠がない限りは逮捕できない。
「どうしたの兄ちゃん?何か思いついたの」
劉備がそう聞いてくる。
「もう少し考えてから話すよ」
二ヶ月前の喧嘩そして横領。この二つで導かれるのは鶴巻さんが何か関係しているのか?ということだ。
喧嘩の内容も横領。そして勇人さんの裏切りやがってか…
「あの神山さん。もう聞き込みはいいです。鶴巻さんが犯人と分かりましたから」
「まさか曹操、お前鶴巻さんの事疑ってるのか?」
「ああ…犯人しか知りえないことを知っていた。となれば鶴巻さんは、勇人さんを殺したんだ。口封じのためにね。横領をさせてた人物なんだ鶴巻さんは。だから美琴は真相にたどり着いた」
「でも兄ちゃんそれってこうも考えられるんじゃない?勇人さんは自分からして、鶴巻さんにお金を渡した。でも鶴巻さんはそれをばらすと言った、そのはずみに結果的に殺してしまった」
「劉備もしそうなら鶴巻さんは言わないんじゃないか?確かにゆすりをするということも、考えられる。それなら裏切りやがってとは少し違うんじゃないか?裏切りよりも脅しやがってが正解だと思うんだ」
「確かに…勇人さんは裏切りやがってといったならその可能性はある。」
劉備は納得したようだ。
「なら…その証拠を見つけないといけない。しかし一ヶ月前だ証拠があるとは限らない」
神山さんの言葉に、玄貴はこう言った。
「そういう人って大体メモとかしてるもんなんじゃない。記録して裏切られた時のために」
確かにそうかもしれない、でも決定的な証拠には…
「お父さん何か聞いてたよ…ちょうど鶴巻さんみたいな声をスマホから…これがそのスマホ。探す時に役に立つと思って」
「おい、本当にばれないんだろうな」
「ああ大丈夫だそれよりも明日河川敷で会いたいんだ」
「どうしてだ?」
「終わらせるんだよ全部」
「わかったよ」
確かにスマホには記録されていた
でも殺人の証拠には…ちょっと待てよ。
「なんです刑事さん?話は終わったはずですけど」
「それがですね。鈴蘭勇人さんの死体と一緒に鶴巻さんの髪の毛が見つかったんですよ」
「そんなばかな!証拠はあるはずがない!」
やっとぼろを出したか
「なんで証拠はあるはずがないなんです?普通は何でですか?とかどうしてですか?とか死んでいたんですか?とかじゃないんです?ほかに最初聞いた時にどこかにいるんじゃないですかってなんでいない前提なんです?全てあなたのミスですよ」
俺はそう言い放った。
「確かにそうだ!俺はそういった…証拠をつかめとか悪あがきしてもいいんだが…俺の良心がこれ以上悪あがきするのはやめろとそういってる。だから認める俺が犯人だ」
これは賭けだった、しかもミステリーではやってはいけない大博打だ…まあこれは小説の話じゃないから関係ないんだけどね。証拠がないのに自白させるなんてそんなことはしてはいけない。それはわかっている。でも良心の呵責に頼るしかなかった。揚げ足取りをしてまだ認めないなら良心の呵責に頼った解決をするつもりだったんだ。
それは探偵としては褒められたことではないからな。
「でも犯人なのは横領だ!あいつを殺してはいない!これは本当だ!あと揚げ足取りすぎだ!そういう反応になっても当然だろお前が俺の立場だったらどうする?」
確かに俺でもそんな反応する可能性はあるな
「ほかにどこかにいるんじゃないですかは?あいつからお金が振り込まれた形跡があったからだ…お前らそれがわかったんじゃないのか?」
そんな…鶴巻さんが犯人なのは横領だけ…じゃあ勇人さんの行方は…すべてがつながったこのことが本当ならある人が嘘をついているそう考えて当然だ!
「神山さん。鈴蘭佳奈美さんとその母親の一ヶ月前の行動を監視カメラから遡って見てくださいそこに答えがあります」
「依頼人を疑っているのか?」
「はい」
佳奈美のいないところで話している。
「あの失踪自体が嘘の可能性があります。第一に最初から気付くべきでした。置手紙があったにしろ。一ヶ月前の事件をいまさら解決しろなんておかしいんですよ、神山さんならもし家族が行方不明になったらどうします、置手紙があったとして」
「そういうことか!もし一ヶ月前に失踪したなら家族である佳奈美さんやそのお母さんは心配するはず!なのに一か月経っても心配しない!してもただ警察に任せるだけ。つまりこれは身内の殺人事件か」
「母親も無事じゃないか、共犯の可能性がありますね。一か月父親が不在なのに母親の話は役割だけ。あと母親がもし生きているなら…その前に神山さん佳奈美の母親は警察に相談したか調べてください」
暫くして
「警察署に確認したが母親は一回も失踪を訴えてないそうだ。あと佳奈美について調べたが、あいつは警察署に来たのは確からしいが母親については何も音沙汰なしだ…どういうことだ?」
「俺たちを使って失踪にしたかったんだろ?兄ちゃんそれなら辻褄があう。佳奈美は両親を殺した殺人犯の可能性がある!いや殺人犯だ!」
2
「町の監視カメラを見たところ佳奈美しか映ってなかった…母親がこの一ヶ月映ってなかっただから佳奈美が犯人なのは間違いない!」
「劉備証拠だ!証拠が無ければ犯人と俺たち警察は断定できない…そういえば近所の人の聞き込みで母親は親戚のうちに行っていたと言ってたな」
「ちょっと待ってくれ、神山さんその話が本当ならあの証言と食い違う!そうかだから近所の人も普通に生活していたのか謎は全て解けた!」
その時に美琴が現れた。
「やっとわかったのか」
美琴は真相にたどり着いた、しかも俺が最初に知った偽りの真相じゃない本当の真相に。
「どうして佳奈美が犯人と分かった?」
「曹操くん、佳奈美くんがもし犯人とするなら。まずおかしいのは母親の話題とその母親の痕跡があるはず。まあ痕跡はとくには関係ない。なぜ母親と一緒に警察に行ったと言わなかったのか?それ以前に母親の話をしたんだ、普通なら母親も一緒に行ったとしなければおかしいんだよ。君も見ただろう母親の痕跡も父親の痕跡もなかった。それどころか母親の存在すら確認できなかったそこで佳奈美くんが犯人だと分かったそして動機が分かったのが鶴巻さんの言葉だ」
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