10/16(水)
この日は朝から10月半ばらしからぬ思えぬ暑気で、長袖が邪魔にさえ思えるほどだった。
三原駅からはJR呉線が分岐し、瀬戸内海の複雑に入り組んだ海岸線に沿うように走る。
忠海は瀬戸内海国立公園の一角、大久野島への最寄り駅だ。













『うさぎ島』のかわいらしい二つ名とは裏腹に数多の砲台、毒ガス倉庫、陸軍工廠などの遺構
が、往年の戦禍の凄まじさを物語っている。太平洋戦争の知識の殆どを教科書越しでようやく知る
ことができた自分が言うのもおこがましいけれども、戦争で幸せになれた人など、一人としていない。
令和の日本が平和だからこそ。
自分の故郷がそこに確とありながら戻りたくても戻ることがもう二度と叶わない誰かがいるからこそ。
貴方の大切な故郷をどうか、たまにでも思い出してほしい。

うさぎ島を離れて次に向かったのは、忠海から西へ3駅隣りの竹原。
広島県下でも三次、尾道と並び、有数の景観を今に残す竹原市は朝ドラ『マッサン』所縁の地として名
をはせ、『ウイスキーの父』竹鶴政孝氏の生家が現在も姿をとどめている。
また竹原市は『マッサン』のみならず『たまゆら』『かぐや姫』と、いわゆる「聖地巡礼」に恵まれた
土地柄だけあって地域振興も盛んだ。さてJR竹原駅から歩くこと30分あまり、『町並み保存地区』界隈
をそぞろ歩いてみるとそこかしこには嘗て失った昭和の残り香が漂っていた。
親に連れられて広島を歩いた自分の幼い頃にタイムスリップしたような錯覚にさえ陥った。
夕刻、尾道に到着してから、来たからには一度は食したかった尾道ラーメンを有難く頂いて
一路、『あなごのねどこ』へ足を運んだ。
【今夜のお宿】
ゲストハウス “あなごのねどこ”
¥2,548









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