1988年(昭和63年)3月18日に開場した「東京ドーム」は日本初の全天候型多目的スタジアムで、後楽園球場の実質的な代替球場として後楽園競輪場の跡地に作られた。

東京ドームの収容人数は5万5,000人で、外観とともに内側からも見える「白い屋根」が特徴的である。この白い屋根は総重量が400トンもあるが、屋根を支えるために柱を使っていない。これは観客席からの見晴らしを良くするためと、スタジアム全体を広く使えるようにするためである。

東京ドームの白い屋根は柱を使わずに支えるためにある特別な方法を採用している。それは「空気で膨らます」方法である。東京ドームには36台の送風機が設置されており、内側から空気を送り込むことで屋根を膨らませている。
これは風船が膨らむのと同じ原理である。空気膜式の屋根を用いるために1980年(昭和55年)5月からプロジェクトチームによる研究を開始した。そして、空気の力を利用することで柱を使わずに広いスペースを確保することに成功した。
東京ドームの空気支持構造と気圧差
東京ドームは、**エアー・サポーテッド・ドーム(空気支持構造ドーム)**と呼ばれる構造を採用しており、屋根の膜を支えるために、ドーム内部の気圧を外部の気圧よりわずかに高く保っています。
・設計上の気圧差: ドーム内の気圧は、外気圧よりも約 0.3ヘクトパスカル (hPa) 高く設定されています。これは、外気圧(地上の標準気圧は約 1013hPa)と比較して、おおよそ 0.03% 程度の差に相当します。
・ドーム内の絶対気圧: ドーム内の気圧の絶対値は、外気圧(1013hPa)にこの約 0.3hPa を加えた値となります。つまり、おおよそ 1013hPa程度であり、これは一般的な地上の生活環境の気圧とほぼ同じで、人体にはほとんど感じられない程度のものです。
・インフレーション: 屋根を膨らませて気圧を維持する作業はインフレート(inflate)と呼ばれ、完成時に行われました。この屋根は開場以来、一度も萎んだことはありません。
・設備: このわずかな気圧差を維持するために、ドームの出入り口には回転ドアが設置されています。
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