こんにちは。
もうすぐ節分ですが、節分と言えば「鬼は外」じゃないでしょうか。
しかし、鬼とは実在するものでもなく、儀式の効能を感じない人も多いはず。
そこで、一つ、鬼に関する話をしましょう。
日本には「渡る世間は鬼はなし」という言葉があります。
世の中には無情な人だけでなく、親切な人もいるという意味でつかわれる言葉ですね。
ちなみに「渡る世間」という言葉の意味の中には「一生懸命に頑張っていれば」というニュアンスも含まれているようですよ?
この言葉をパロディーして「渡る世間は鬼ばかり」というドラマがはやったことで、本家の印象が薄まりつつある現代ですが、それはさておき。
鬼というのは日本の郷土信仰に基づくものです。
いわば、民話の存在。そして、特に強く残っているイメージが「地獄の獄卒」でしょう。
ただ、酒呑童子のように浮世の山にいることも多くありますね。
そのあたりのイメージの差異は、民話独特の揺れ幅と考えましょう。
「おに」の語は「おぬ(隠)」が転じたもので、元来は姿の見えないもの、この世ならざるものであることを意味する、との説が古くからあります。
したがって、現代に生きている限り、鬼はいないはずなのです。この世ならざるものですから。
しかし、その鬼をあえて浮世に召喚して倒すことこそが厄払いになるのでしょう。
ちなみに、鬼は臭いのきついもの、尖ったもの、イワシを焼くときに発生する大量の煙と臭気などを嫌うとされています。
したがって、節分(季節の分け目、境目)に柊鰯(ひいらぎいわし)や豆まきを行うわけです。
私的には〈君子危うきに近づかず〉ということで藪をつつかないほうがいいと思うのですが、昔の人たちは藪を積極的に叩くことで早めに災いの芽を摘もうとしていたようですね。
皆さんはこの世にいないはずの鬼を呼び出してでも不幸を叩きのめしたいですか?
ちょっと意地悪な言い方ですが、私の言いたいことはそんなところです。
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