こんにちは、利用者Sです。
ちょっと今日は言葉遊びのような話をしましょう。
ハロウィンって何ですか? ちゃんと意味を説明できますか?
現代では仮想して騒ぐ日になってますけど、実は広辞苑ではちゃんと「収穫祭」とか「魔除け」という言葉が出てきます。(電子辞書参照)
そこで気になってくるのが「魔」って言葉ですね。これがなかなかに興味深いんですよ。
日本人はとても面白い文化を持っています。
何せ、心霊現象に対して「妖怪」「幽霊」「悪魔」など様々な訳出を持っていますから。
過去に見たことある話で天狗をゴーストと呼んでいる外国人にもやもやした話とかありますけど、日本人は思ったより言葉に敏感なんです。
妖怪っていうと天狗とかかまいたちとかになるでしょうか。
広辞苑では「人知では解明できない奇怪な現象または異様な物体」と説明しているのですが、なんとなく個人的な実感では「不思議」ってイメージが強いですかね。
妖怪ウォッチとかのアニメが出ているのを考えると、思ったより恐怖を引き起こすものというよりは親しみを持たれているように感じます。
一方で、幽霊。
広辞苑では「死んだ人の魂。死者が成仏し得ないで、この世に姿を現したもの」などの表現がされていますね。
この説明からよくわかるのは「前世は人間だった」ってことがフォーカスされていることですね。
妖怪の前世なんて考えないのに対し、幽霊に対しては幽霊の生きていたころを想起させるのが不思議ですね。
ちなみに、お化けで調べると「ばけもの。妖怪」のイメージが広辞苑では強いみたいです。
最近の若者はお化けに対してゴーストを当てはめるイメージが強い気がするのですが、これは私の体感だけでしょうか?
せっかくなのでちょっと、英英辞典で英語の単語の意味を調べてみましょう。
すると、思ったよりネイティブの感覚が分かります。
まず、ghostですね。
the spirit of a dead person that a living person believes they can see or hear
the memory of sth, especially sth bad.
~of sth a very slight amount of sth that is left behind or that you are not sure really exists.
a second image on television screen that is not as clear as first, caused by a fault.
これらの英語を読む限り、わかるのはまず、付喪神のようなイメージもあるということですね。
二番目の文なんですが、sthはsomethingの略と理解してほしいんですけど、悪いイメージのついたもの(血が付いた包丁とかかな?)の記憶という訳し方が出来る文章になっています。
面白いですね。
ちなみに、最初の文も面白くてthat a living person believes they can see or hearと書かれているので、実際に見たとか聞いたということを「信じている」イメージがあるようです。
何が言いたいかというと、英語の立場からすればghostは存在しないものであって、見たと思ったり聞いたと感じたものは信じているにすぎない、ということです。不思議ですね。
あと、笑いを誘うのが4つ目の文章。簡単に言うとフィルムの焼き付きとかで残像として残ってしまったものを指すそうです。
なんと現実的な。心霊写真を冷静に説明してて笑ってしまいました。
次にzombieを調べてみましょう。すると、このように説明されます。
a person who seems only partly alive, without any feeling or interest in what is happening.
a dead body that has been made alive again by magic.
この説明からするに、私たちが良く考えるゾンビのイメージより先に海外の人たちは「生気の抜けた生きている人」というイメージが先行するのがわかります。
死体が呪術とかによって復活するのは二の次らしいです。
でも、海外の人ってゾンビ好きですよねぇ……。
辞書の説明ではmagicって書いているので魔法とか呪術の類が原因みたいですけど、パンデミックものとかの感染症物があるのを考えると、少しずつ考え方がシフトしているのかもしれませんね。
じゃあ、次はdevilにしてみましょうか。
the most powerful evil being
an evil spirit
a person who behabaes badly, especially a child
used to talk about sb and to emphasize an opinion that you have of them
とにかく「邪悪」ってイメージみたいです。
ちなみに魔王の訳出がsatanで悪魔そのままなんですけど、思ったより日本人の思う魔王って優しかったりすることもあるので邪悪そのものというイメージではないから訳出のミスに感じます。
別にいいんですけどね?
ついでだからvanpireも調べてみましょう。
a dead person who leaves his or her grave at night to suck the blood living people
なんとビックリ、吸血鬼は自分の墓に住んでいるそうです。
日本では吸血のイメージばかりが先行してますよね。
ちなみに、吸うという言葉の連想でsuccubusも調べてみました。
a female evil spirit, supposed to have sex with a sleeping man.
サキュバスは寝ている人から搾取するそうです。
日本の成人漫画の多くは寝ていなくても襲われている気がしますが、そこのあたりが言葉の輸入における誤差なんでしょう。
こんなところにしておきます。
今日は日本語学的な言葉遊びの話をしました。
思ったより、人間は色んなイメージにしっかりとした定義を付けているので定義をさかのぼってみると「おや?」と言いたくなるような事が起きるんですよね。
コスプレと仮装の違いだってきっとあるし、知り合いの翻訳作家の人に聞いたら地域性によっては雪の種類の名前が多い場所とか色々あることが聞けました。
ちなみに、中国語の「鬼」と日本の「鬼」がずれているせいで桃太郎がゴーストバスターズになった話とかもありましたよ。
面白かったです。
四季折々の変化が大きい日本だからこそ、繊細な表現がいっぱいあります。
その繊細さを楽しむことが出来るとよいですね。
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