利用者のGです。
今回は、英語の冠詞をテーマに書いていきたいと思います。
突然だが、a(an),the という単語を英語の授業で習った覚えはないだろうか。
This is a pen. や「ザ!世界仰天ニュース」という番組名など、冠詞は多くの日本人が数回は見たことがあるだろう。
そして「冠詞は book など名詞の前につける」と授業で習ったのではないだろうか。
実は、これは良い説明ではなく、冠詞が単なる付帯物である印象を与える。
しかし、それは全く違う。
英語のネイティブの考え方は「先に冠詞を置いてから、後に名詞を付帯させる」である。
つまり、ネイティブの意識の優先順位は冠詞が先で、名詞が後なのだ。
これは、冠詞の基礎的な考え方なので、まずはこれを頭に入れて欲しい。
では、なぜ冠詞を優先的に考えるのかというと、それは英語が名詞の性質に重きを置く言語だからである。
そして、その名詞の性質を決定する要素が冠詞なのである。
a chicken が「1匹の鶏」で, chicken は「鶏肉」という意味であるが、同じ chicken という単語でも意味が大きく違う理由は、まさに冠詞なのだ。
前者の a chicken は a が「1つ」を示し、この場合は「1匹の鶏」である。
a の例としては a book, a cat, a dog など沢山あるが、これらは全て1つ(生物なら1匹で、人間なら1人)という明確な輪郭を持っていると考えれば良い。
後者の chicken は無冠詞という表現方法であり、これは「冠詞がある」に対して「冠詞がない」という冠詞の一種である。
この無冠詞は a の「1つという明確な輪郭」とは対照的で「輪郭が不明確」とイメージすれば良い。
上記のように a と無冠詞の性質の対照性に着眼してみれば, a chicken と chicken の違いが掴めるはずだ。
「1匹の鶏」なら、我々は赤いトサカや細い2本足の鶏がイメージできるし、そのイメージは具体的で明確な形である。
しかし「鶏肉」なら、食用に小さく切られた鶏肉をイメージするかもしれないし、真空パックに詰められた手つかずの鶏肉をイメージするかもしれない。
このように「鶏肉」は、人によって想像される大きさや形が異なり「1匹の鶏」と対照的に形が不明瞭で、はっきりしないのである。
なので「鶏肉を食べました」と英語で表現したくて、I ate a chicken. と冠詞を間違えると「生きた元気な鶏を1匹食べました」と誤解させてしまうので、どうかご注意を。
他には、a と the の使い分けも重要である。
この2つの冠詞は「共通認識できるかどうか」と「特定できるかどうか」という性質が鍵となる。
a は「共通認識ではない」と「非特定」で, the は「共通認識できる」と「特定」という性質であること。
では、この使い分けの例を書いてみよう。
Can you open a window? (窓を開けてくれる?)なら「どれでもいいから1つ窓を開けて欲しい」という意味になる。
「広い部屋の中に4つ窓があるけど、4つとも閉まってる。そこで、どれでもいいから1つ窓を開けて欲しいと頼んでいる」というような状況である。
Can you open the window?(窓を開けてくれる?)なら「特定した1つの窓を開けてほしい」ということになる。
「広い部屋の中に4つ窓があって、そのうちの3つは開いている。なので、残り1つの窓を開けて欲しいと頼んでいる」という感じの状況なのだ。
前者の a は「4つの閉まった窓のうちの1つ」が、その部屋にいる人達に「共通認識でなく非特定」であるイメージがつくだろう。
後者の the は「残り1つの閉まった窓」が「共通認識であり特定」というイメージができるはずだ。
ちなみに、the sun と the moon の the も同じである。
太陽と月はこの世に1つしかないので、否が応でも共通認識かつ特定される。
以上、英語の冠詞について私なりに書いてみた。
日本の英語教育だと「冠詞は気にしなくてよい」と教えられるだろうが、決してそんなことはないのである。
伝えたいことを正しく伝えるために、冠詞は不可欠な要素なのだ。
ただ、冠詞は日本語にはない考え方なので、日本人が完璧に理解するのは相当に難しい。
しかし、冠詞の大雑把なイメージを掴んで、それを正しく使う意識を持てば、誤解を招くのは防ぎやすくなるだろう。
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