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非常に繊細な絵である。描かれたものは、いちじくの輪郭とナイフやフォークとサクランボが見える構成だ。以前の絵のように色彩の豊かさはない。これはクレーが晩年に死を意識して描かれた絵のようだ。
第二次世界大戦の足音が聞こえてくるなかで、彼は自分の死と、聖書の創世記のアダムとエバの物語から着想を得たようだ。アダムとエバは神が取って食べてはならないと命じたくだものを食べた。パウルはそれがいちじくだったと描いている。
戦争という罪を生む人類が暗に意識されているようだ。
そのいちじくの中心に赤く上る太陽のようなイメージが救いとなるような気がする。

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