記念すべき第10回はパーソナリティ障害についてです👏
さっそくですが、WAISという心理検査はご存じでしょうか?
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WAISとは
通常メンタルクリニックではADHDの診断をする際に、生活における困りごとなどのヒアリングの他WAISという心理検査の結果を用いて病名を付与します。WAISとは全体的な認知能力を表すIQと、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つの指標が算出されます。その結果を用いて本人に合わせた治療方針を定めていきます。

上の図は左が発達特性をお持ちの方(黄)のWAIS結果、右が定型発達の方(青)のWAIS結果となります。見ていただいていかがでしょうか。明らかに左の方がガタガタしているのが見て取れますね。ここが発達特性を持っている方々の生きにくさにつながっているのです。定型発達の人でも完全にフラットになることは珍しい(得意不得意)ですが、顕著にスコアに差が出てしまうことで、苦手な部分が生活に支障をきたしてしまいます。
この検査では自分の発達傾向の有無だけでなく、自分自身を知ることができるという点で非常に重要な検査となります。まずは先ほどお伝えした四項目について説明します。
1 言語理解
言葉をどのように理解し、情報をどのように処理するかを測定し、言語に基づく理解と表現の能力を評価。この数値が低いと抽象的な説明が理解しづらく、自分の気持ちを伝えることも苦手になりやすいです。
2 知覚推理
視覚的な情報をどのように解釈し、利用するかを測定し、非言語的な内容での問題解決能力やパターン認識、図形と空間の理解を評価。低い場合は図やレイアウトの意味がつかみにくく、空間認知が弱い傾向があります。
3 ワーキングメモリー
視覚的な情報をどのように解釈し、利用するかを測定し、非言語的な内容での問題解決能力やパターン認識、図形と空間の理解を評価。この数値が低いとADHDの最も多い症状である口頭の指示が苦手で、マルチタスクが苦手、また不注意といった症状がでます。
4 処理速度
簡単な課題をどれだけ迅速に処理できるかを評価。作業スピードの遅さや焦るとミスが出やすくなるのがこの数値が低い人の特徴で、周囲からやる気がない、容量が悪いと思われがちなのも処理速度が低い人に多く見られます。
四項目について数値が低いと起こりやすい症状を踏まえて説明しました。この傾向を知ることで事前に対策をすることができたり、逆に高いスコアについては、長所ととらえてそれを活かした仕事、生活をすることも可能ですよね。このように自身を知ることが前に進むためにはとても大事です。
注意欠陥多動性障害(ADHD)とは
ADHDの主な症状は不注意と多動性、衝動性です。大人になっても不注意症状は続くことが多く、多動衝動性の部分については軽減することもあります。不注意がほとんどで多動衝動性は元々あまり見られないタイプもいます。先ほど”大人になっても”といったように、ADHDは生まれ持った特性であり、大人になってから急にADHDになるという人はいません。
大人のADHD患者の方は主に仕事や私生活において、特性による支障を訴えられます。遅刻や紛失、ケアレスミスなど不注意特性、貧乏ゆすりや衝動買いなど多動衝動性などが特に多い困りごとになります。最近は世間認知はかなり高くなっていると思われますが、世間理解はまだまだだと感じます。周囲の方の理解があるだけでぐっと生きやすくなる病気でもあるので、特性に合わせて周囲も配慮してあげたり、一緒に対策を考えてあげてほしいなと思います。
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