第9回はパーソナリティ障害についてです。
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パーソナリティ障害とは?
パーソナリティ障害とはわかりやすくいうと「人格的な偏り」です。いわゆる「内向的」や「怒りっぽい」人とは違って、「思考や感性、対人関係、行動が社会から大きく逸脱しており、本人自身が苦しんでいたり、周囲との関係で困難を抱えたりしている状態」と定義されます。よく「性格が悪い人」「困った性格」と思われがちなこの病気ですが、診断基準に基づいた精神疾患の一種です。
ではどういった種類があるのでしょうか
ここでは是非知っておいてもらいたい「ボーダーラインパーソナリティ」「自己愛性パーソナリティ」について深堀しましょう。
ボーダーラインパーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害とも呼ばれます。この障がいの特徴は「見捨てられ不安」と「理想化とこき下ろし」です。ボーダーの方は見捨てられることに対して非常に強い不安を感じます。ささいなことで見捨てられてしまうのではと考え込んでしまい、それをさけるために暴挙(しがみつく、暴力)にでてしまうことも少なくありません。また、他者評価については極端で、最初は「すごく私のことを理解してくれている」「完璧な人」ととらえられがちですが、その後少しでも期待はずれな言動がみられた途端に「ひどい人」「どうしようもないやつ」と徹底的にこき下ろしてしまいます。
感情の不安定さも特徴の一つで、短期間で怒り、悲しみ、不安、焦燥感がめまぐるしく変わってしまいます(例:さっきまであんだけ泣いていたのに、もうケラケラ笑っている)。こういったところも起因して、自殺行動や自傷行為が多いのもこの病気の特徴で、リストカットやオーバードーズを行うリスクが非常に高いです。しかし、この背景には必ずしも死ぬことが目的なのではなく、「精神的な不安や苦痛を一時的に和らげるため」であったり、「他者へ自分がこんだけつらいんだということを伝えるためのメッセージ」である可能性もあることを理解しておきましょう。家族など支援をする側の方々には特にここを理解していただきたく思います。適度な距離感が大事になります。決して見捨てないよという優しいメッセージを送りつつ、ダメなものはダメという厳しさも大事です。
自己愛性パーソナリティ障害
自己愛性パーソナリティ障害は「単に自分のことが好きな人」ではなく、過剰な自己重要感と承認欲求、共感性の欠如を特徴とします。簡単にいうと「自分が特別であると信じる」「他者を利用する」「他人の感情を理解できない」ということです。そのため結果として自己中心的な考えになったり、他者の評価を過剰に気にしてしまったり、優越と劣等で物事を考えがちになったりと主に人間関係で支障をきたしてしまいます。周囲からはどうしても思いやりがない人、わがままな人ととらえられてしまうのもこの病気の特徴です。
特性上、批判や否定に過敏に反応し、感情的になったり攻撃的になったりすることがあります。そのため、こちらも感情的に反応せず、冷静さを保つように努めましょう。会話がエスカレートしそうになったら、「少し頭を冷やしましょう」「この話は終わりにしましょう」と言って会話を中断することが必要になってきます。
大切なのは、
性格が悪いわけでも、わがままなわけでもない
という点です。
本人なりに一生懸命、人と関わり、生きてきた結果として身についた反応パターンなのです。
当事業所では、
・気持ちの波があること
・対人面でのつまずきが起きやすいこと
を前提として支援を行っています。
無理に人に合わせたり、
感情を抑え込んだりする必要はありません。
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